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コマンドラインでなくてもGUIでSQLiteデータベースの中身を簡単に確認・編集できる便利ツール「SQLite Database Browser」が約5年ぶりにバージョンアップしていたようです。
バージョン2.0beta
からバージョン3.2
になり、大幅に機能が追加されていたのでご紹介します。
SQLite Database Browserとは
コマンドラインからわざわざSQL文を発行しなくても、SQLiteのデータベースファイルの中身をGUIで見やすく表示してくれるWindows/MAC用のオープンソースソフトウェアです。無料で使うことができます。
以前(バージョン2.0beta
まで)はSourceForgeで配布されていましたがいつの間にか公式サイトができており、バージョンが3.2
にアップしていました。プロジェクトのページもGitHubへ移ったようです。
公式サイト:SQLite Database Browser by sqlitebrowser
GitHub公式プロジェクト:sqlitebrowser/sqlitebrowser · GitHub
Windows/MAC版のソフトウェアは公式サイトの以下の画像の場所よりダウンロード可能です。インストールはデフォルトの設定でOKです。
SQLite Database Browserの主な機能
GUIベースで以下のような操作が可能です。
- SQLiteデータベースファイルの作成
- テーブルの作成、定義、変更、削除
- インデックスの作成、定義、削除
- レコードの参照、検索、編集、追加、削除
- CSVのインポートおよびエクスポート
- SQLダンプファイルのインポートおよびエクスポート
GUI操作でSQLite Database Browserが発行したSQLコマンドの参照が可能となっています。またSQLクエリを発行してのレコードの参照・編集も可能です。
アプリ開発のときに便利
SQLiteデータベースはiOSのフレームワークCoreData
でアプリ内部にデータを保存するときに使われます。iPhoneアプリ開発時に動作確認やデバッグをする際にとても重宝します。
もちろんAndroidやちょっとしたWebアプリなど、SQLiteデータベースを使う他の開発でも便利だと思います。
旧バージョンからの改善点
バージョン2.0beta
からバージョン3.x
になったことにより、主に以下のような変更や機能追加がありました。
- 「最近使用したファイル」メニューの追加
- UIの大幅な変更
- SQLコードの構文ハイライト機能
- ビュー及びトリガがサポートされた
- 多くのバグ修正
参考までに旧バージョンの2.0beta
の画面は以下のようなものでした。
最新版の3.2
では以下のような画面です。UIが変更され大幅に機能が追加されています。
バージョンアップで大きく変わったこと
一番大きい変更だと思ったのがWAL(Write-Ahead Logging)モードのSQLiteファイルが開けるようになった点です。SQLiteのWALモードではSQLiteのデータベースファイルが*.sqlite
だけでなく、以下の3点で保存されます。
- *.sqlite
- *.sqlite-wal
- *.sqlite-shm
WALモードでないjournal_mode
で保存されたデータベースファイルであれば以前のバージョンでも開くことができましたが、WALモードのファイルは開くことができませんでした。
iPhoneアプリ開発でCoreData
フレームワークを利用してSQLiteを扱う際、iOS6まではjournal_mode
がデフォルトでしたがiOS7以降はWALモードがデフォルトとなっていたため、データベースの中身を確認するのが若干面倒だったので、これは嬉しい変更点でした。
関連サイト:iOS7からSQLiteファイルがWALモードになっていてアプリが落ちる件 – hachinoBlog
おわりに
約5年ぶりというちょっと驚きなバージョンアップでしたが、さらに素晴らしいソフトウェアに改良してくれた開発者の方々に感謝したいです。
オープンソースかつプロジェクトがGitHubに移ったこともあり、今後の機能追加も楽しみです。