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留年してしまった・・もう、どこの企業も就活で相手してくれないのかな・・
そんなことはありません。留年しても就職はできます。
なぜなら私も大学 1 年生で 2 回留年したのに、就活でいくつもの内定を勝ち取ったからです。
この記事では筆者が留年した理由や、自分のせいで2留した私ですらできた就活の方法を具体的に解説します。
記事を読み終えたあとは留年した学生の就活での実態と、就活でどのように振る舞えば良いのかが理解できるはずです。
留年したあなたが就活・就職を諦めなくて良い理由
結論からお伝えします。留年しても就職を諦めなくて大丈夫なのは以下のためです。
- 留年は珍しいことではない
- 留年は就活で他の学生との差別化に利用できる
- 失敗や挫折に肯定的な企業もある
- 留年していても就職している人は普通にいる
これらの理由を私が留年したときと、就職活動のときの実際の体験から詳しくお伝えします。
筆者が大学で2回も留年した理由
私は以下の理由で留年しました。
- 当時流行していたネットゲームにハマる
- 講義に出席する頻度が少なくなる
- やがて全く大学に行かなくなり単位をゴッソリ落とした
この詳細は「私が不登校の引きこもり大学生になった原因」にも記載しています。
以下は当時ハマっていたゲーム「Lineage2」のスクリーンショットです。
10年以上経った 2019 年になってもサービスは続いており、スマホアプリ版が出るほど人気はあるようです。
1回目の留年で目が覚めればまだ良かったのですが、ネトゲ廃人と化していた当時の私はそれでも懲りずにゲームにハマリ続けました。
今思い出してもこの理由は「ヒドイ」の一言に尽きます・・・。
2度目の留年確定後、人生を諦めることまで考えた
2回目の留年が確定して大学に残るか、退学するかを選ばなければならない期間は1ヶ月ほどありました。
取り返しがつかない状況だと思い込み、真剣に人生を諦めることまで考えるほど悩みに悩みました。
社会人になってからわかったことですが、これはプロジェクションバイアスという現象そのものでした。
プロジェクションバイアスとは今の感情をベースにして未来を考えてしまうことです。
実際にはそんなことはないのに「留年した自分はダメな人間なのだから、今後もダメに違いない」と思い込んでしまっていたのだと思います。
しかし、今をやり直すことにした
かなり苦悩しましたが、その期間に偶然にも某巨大掲示板で以下のフレーズを目にしました。
10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。 今やり直せよ。未来を。10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。
これを目にした時は眼から鱗が落ちたような気分でした。そこからは以下のことを自分と約束しました。
- 「一回死のうと思ったのだから、他人に何と言われても気にしない」
- 「死ぬ気になれば何でもできる」
そして親に頼み込んで大学を続けさせてもらう選択をしました。
2回目の留年の後にしたこと
2回目の留年でさすがにスッキリ目が覚めた後は主に以下のことをしました。当時はがむしゃらでした。
大学での友人作り
まずは大学で友人を作ることからスタートしました。
4月の最初のガイダンスの際に隣に座っていた人に、「お昼ご飯一緒に食べない?」と勇気をもって話しかけました。
これははじめ断られて「やっぱ友達できないのかな・・」と心が折れかけました。しかし一日の授業が終わった後に
さっきは断ってごめん・・カップラーメン持ってきてて・・
と相手から話しかけてくれました。そのあと偶然にも留年1回・休学1年(しかも留年の理由はネットゲーム)で同い年というかなり近い境遇の同級生であることがわかりました。
この境遇の近かった友人との出会いは、心を入れ替えようと思った私に天がチャンスをくれたのだと今も思っています。
とれる限界まで単位をとった
さすがにもう留年はできないので、1年生~4年の卒業が確定できるまで、履修登録では取れる限界の単位数まで講義を登録しました。
以下のように友人とカバーしあえたことも大きかったです。
- 友人が苦手で私は好きだったプログラミングを教える
- 逆に私が苦手で友人が得意だった数学などは教えてもらう
その後はなんとか留年せずに卒業まで漕ぎ着けました。
アルバイトをがんばった
私立大学で留年したため、親にはかなり金銭的な迷惑をかけました。その負担を少しでも取り戻すべくバイトに明け暮れました。
お店の閉店などもありずっと同じ所のバイトではありませんでしたが4年間で飲食店を3つと運送業の仕分けを、合計で4つの職場を経験しました。
大学とは異なり色々な年齢の様々な背景を持つ人と働いたり飲んだりしたことは、今の私を構成する大事な一つの要素だと思っています。
留年したあなたが就活・就職を諦めなくて良い理由の詳細
前置きが長くなりましたが実体験からわかった、留年していたとしても就活を諦める必要はない理由です。
留年は珍しいことではない
実際に留年してわかりましたが、留年している人は各学年に一定数います。特に理系の大学では期末試験の合否が留年にダイレクトに影響することも多いと思います。
また、アルバイトで知り合った人の中には司法試験を目指して3留している猛者もいました。(その人は結局、バイト先の会社を気に入ってそのまま就職してしまいました)
留年は就活で他の学生との差別化に利用できる
就職活動はエントリーシート、筆記試験、グループワーク、面接などから自分を企業側に知ってもらい企業とのマッチングをする場です。
しかし生まれてから就活までの20数年の人生を、就職活動という短い期間の中で企業側に全て知ってもらうのは不可能です。
そのため履歴書やエントリーシートにはほぼ例外なく自己紹介・自己PRを記載する欄があります。
留年した理由はどの面接でも必ず聞かれましたが、私はあえて自己PR欄に以下のようなことを書きました。
- 留年した理由
- 人生を諦めようとしたこと
- どうやって立ち直ったか
- 留年後、打ち込んだこと
逆に言えば必ず聞かれることがわかっている質問です。
面接の回数を重ねるほど、これらを自分の言葉で語れるようになります。
就職活動になるとサークルでリーダーをしていた人が大量に現れるという話を聞くこともありますが、オリジナリティのある自己PRをする上では留年したこととそこから頑張ったことは武器にさえなります。
失敗や挫折に肯定的な企業もある
私は就職活動の時には10社ほど受け、結果的に3社から内定をもらうことができました。
内定をもらえた企業やその他のいくつかの企業では失敗や挫折した経験を重視しているところがありました。
しかし失敗や挫折を経験して、それを乗り越えた経験がある人を採用しようとする企業も多いのだと感じました。
留年していても就職している人は普通にいる
私をはじめ2回も留年していても就職出来ている人は普通に居ます。大学の友人も1留1年休学で、誰もが知っている大きな会社に就職しました。
さらに大学の後輩(留年仲間)は2年生の時に2回目の留年をし、その後さらに1回の合計3留しましたが、その後就職はできていました。
相性の良い企業と出会えるかは運も絡んできますが、留年している・していないに関わらず自分と合った企業に就職できるかは自分次第だと思います。
おわりに
留年しても就職をあきらめる必要がない理由をまとめます。
- 留年は珍しいことではない
- 留年は就活で他の学生との差別化に利用できる
- 失敗や挫折に肯定的な企業もある
- 留年していても就職している人は普通にいる
私の時は3年生の12月ごろから就活を開始しましたが、今は少しだけ時期が遅くなっていると耳にして当時を思い出したので書いてみました。
内定の獲得は最終的には自分次第ではありますが、このエントリが留年に悩んでいる人の目に触れて、少しでも参考になれば幸いです。
不登校で引きこもりの大学生になった原因や、引きこもりへの対策については以下の記事もご覧ください。
先に出てきたプロジェクションバイアスなどに惑わされず、論文に裏付けされた正しい選択をする方法は以下の本が参考になります。