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本日5/16は平成28年度春期情報セキュリティマネジメント試験(SG)と基本情報技術者試験(FE)の合格発表日でした。
正午発表だったため早速お昼に結果を確認しましたが、同時に発表された統計資料に記された合格率が異例の数字だったため、あわせてメモします。
平成28年度春期情報セキュリティマネジメント試験(SG)結果
こちらのエントリに自己採点結果を書いていた通り午前92点、午後97点と、両方とも合格基準点を上回る数字で見事合格することができました。以下はIPA公式の成績照会サイトのスクリーンショットです。
マークミス等は無かったようで自己採点と同じ点数でした。
統計情報に記載された驚異の合格率
合格発表・成績照会とともに今回の平成28年度春期試験の情報セキュリティマネジメント試験(SG)と基本情報技術者試験(FE)に関する統計情報もIPA公式サイトで公開されていたので合格率などを見てみました。
以下はH28春期情報セキュリティマネジメント試験(SG)の応募者数・受験者数・合格者数の抜粋です。
項目 | 値 | % |
---|---|---|
応募者数 | 21,691 | – |
受験者数 | 17,959 | 82.8 |
合格者数 | 15,800 | 88.0 |
参考資料:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報
なんと受験者数に対する合格率が88.0%となっています。試験を受けた人のほとんどが合格していました。
ちなみに過去最も合格率が高かったと思われる平成21年度のITパスポート(CBT移行前の初回試験)は合格率が72.9%でした。レベル1に位置しているITパスポートすらも上回る数字となっています。
合格率が高い理由の想定
社会人受験者の割合が圧倒的に多いため
統計資料の勤務先別一覧表を見てみると、情報セキュリティマネジメント試験(SG)の受験者数・合格者数は以下の通りです。社会人の割合が圧倒的に多いです。
勤務先 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|
社会人 | 17,023 | 15,266 |
学生 | 936 | 534 |
参考資料:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報
それに対して同じレベル2の試験区分である基本情報技術者試験(FE)の受験者数・合格者数は以下の通りです。社会人のほうが多いものの、学生もそのおよそ半分ぐらいの人数が受験しています。
勤務先 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|
社会人 | 28,590 | 8,435 |
学生 | 15,594 | 4,983 |
昨今では情報漏えい対策などでセキュリティに関する教育やOJTなどを実施している企業が多いと思われることや経験年数の多さで、社会人に有利な内容のため、受験者のほとんどが社会人だったことが合格率の高さに影響していると考えられます。
問題が簡単だったため
午前は四択で他の試験区分の過去問と似たような問題があったことや、午後も同じく選択式で文章をよく読めば解きやすい問題が多かったことから、単純に問題が簡単だったことも理由として考えられます。
おわりに
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は基本情報技術者試験(FE)と同じレベル2に位置している試験ですが、初回とはいえ88%の合格率というのはさすがにIPAも予想していなかったのではと思います。
今回受験した人にセキュリティ意識が高い方が多かったとも取れますが、新設された試験区分の初回試験は「ボーナスステージ」であるという流れが確立してしまった気もします。
次期以降の問題難化と合格率の大幅な低下が起こらないかに注目したいと思います。