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客先常駐が辛い・・ここから抜け出すことができたら・・
この記事では客先常駐という地獄から抜け出すための解決策がわかります。
客先で監視されたり人間関係に苦しみながら働くより、以下のような環境で働けたほうがいいに決まっています。
- リモート勤務できる
- 私服で働ける
- 仲間とチームで働ける
記事の前半では『客先での理不尽な要求』や『肩身の狭さ』といった実体験を暴露しつつ、後半では『客先常駐の環境から抜け出す2つの方法』を具体的に解説します。
しかし今の環境から本気で抜け出したいと思っている方以外にはおすすめしない方法です。
あなたもリモート勤務できる環境や、自社で仲間と一緒に働ける環境への一歩を踏み出せるはずです。
客先常駐で一人が辛いときの対処法
結論からお伝えします。客先常駐で一人が辛いときの対処法は以下です。
- 社内での部署移動を相談してみる
- 市場価値を調べ、転職の準備をする
「そんなことわかってる」と思われますよね、すみません。
しかし私の場合は辛いと思っているだけでは状況は変わりませんでした。残念ながら自分で行動しないと誰も助けてくれないのが現実でした。
これらが対処法となる理由を、実際の体験をもとに詳しくご紹介します。
客先常駐システムエンジニアだった筆者について
この記事を書いている私は新卒で入った会社で 1 年目から、約 5 年間の客先常駐システムエンジニアを経験しました。
入社した直後は先輩と 2 人での常駐でしたが、2年目からは一人での客先常駐がはじまりました。
客先ではシステムの開発からヘルプデスクまで、一人で対応する形の常駐です。
これらは客先常駐でストレスがヤバかった体験談にもまとめています。
今は外資系の IT 企業でサポートエンジニアとして働いており、客先常駐とは無縁です。
転職したときの退職エントリは以下の記事に書きました。
エンジニアの面接など、採用にも関わっている立場でもあります。
客先常駐で一人が辛い理由
客先常駐で一人は辛いですよね。おそらくあなたも似たような状況ではないでしょうか。
一人での客先常駐は肩身が狭い
一番の理由は肩身が狭い思いをすることです。
なぜなら一人で客先に常駐するときは周りが全員お客様で、よその会社から来ているのは自分だけという状況になるためです。
また「客先常駐でストレスがヤバかった5つの体験と対処法【経験談】」にも書きましたが、客先なので理不尽な怒られ方をしても反論しづらいです。
とくに新卒でいきなり客先常駐に放り込まれた方はわかると思いますが、若いというだけでツラく当たってくる人っていませんか。
トラブルが発生したときは、対応中に後ろに立って画面の操作を見られるというプレッシャーを感じるときもありました。
一人での客先常駐はとにかく肩身が狭いです。
一人での客先常駐は話し相手がいない
一人での客先常駐では気軽に話せる相手がいません。
なぜなら自分の会社の人が周りに一人もおらず、自分の会社に長い時間電話しているとあまりいい顔をされないためです。
例えば自分は話し相手がおらずもくもくと作業しているのに、現場のお客様同士は以下のようなことを楽しそうにしゃべっていることもありました。
- 仕事のこと
- 家庭や趣味のこと
お客様と趣味などが合えば仲良くなるといった方法も取れるかもしれません。「でも仕事以外で関わりたくない・・」という方もいると思います。
筆者がまさにそうでしたが、以下のような方はお客様と仲良くなるのは難しいはずです。
- コミュニケーション力がそれほど高くない
- プライベートでもお客様と関わるのはいやだ
気軽に話せる相手がいないと辛いです。
一人での客先常駐は自分だけでトラブルを解決しないといけない
一人での客先常駐の場合、トラブルが起こったら基本的に自分だけで解決しないといけません。
まわりは全員、トラブルの解決を期待するお客様ばかりだからです。
なお「基本的に」としているのは、以下のようなパターンもあるためです。
- 契約しているベンダーに問い合わせ
- 会社にいる同僚に電話で協力をお願い
- ときにはお客様に対応を依頼
とはいえトラブル対応の起点となるのはいつも自分です。
例えば以下のようなことが起こるとお客様の業務に影響が出てしまうため、すぐに対応する必要があります。
- 夜間に終わっていないといけない処理がエラーになった
- 現場のパソコンが壊れた
自分にすべてがかかっていると考えると、胃がキリキリすることもありました。
特に土日の客先常駐のときは会社に出社しているメンバーすらおらず、何かトラブルが起こると本当に一人で対応することになります。
一人での客先常駐はお昼すら気が抜けない
一人での客先常駐はお昼ご飯のときすら心が休まりません。
なぜならお昼休みでもトラブルが起こる可能性はゼロではないからです。
筆者が客先常駐していたとき、お昼休みにご飯を食べることはもちろんできました。ただし外食しに行くことは許されませんでした。
お昼休み中にトラブルが起こる頻度は低かったものの、いつ何が起こるかわからないという緊張感は常に持っていなければなりません。
またお昼の前にも現場では重要な処理があり、これがトラブった日にはお昼すら食べられないといった日もありました。
お昼休みぐらいは心が休まらないと、どんどん疲弊してしまいます。
実体験からの、客先常駐で一人が辛いときの 2 つの対処法
客先常駐で一人が辛い場合、自分の行動を変えるか環境を変えることが対処法となります。
社内での部署移動を相談する
自社に客先常駐を実施しない部署がある場合、部署移動の希望を出してみるのが対処法の一つです。
なぜなら客先常駐をしていない部署も、会社の中にあるはずだからです。
例えば、以下のような部署であれば客先常駐とは無縁です。
- 社内 SE
- 社内 IT サポート
- 自社開発のサービス部門
実際、筆者の場合は新しいことをやってみたいという理由をメインにして異動の希望を出し続けていました。
この結果、客先常駐とは全く別の Web 制作や iPhone アプリを開発する部署に異動することになりました。
客先常駐では 1 日に 300円ぐらいの手当ては付いていましたが、ストレスやプレッシャーから来る辛さとは釣り合っていなかったと感じます。
しかしありえないことに部署が移動したあとも、「人手が足りないからどうしても」という理由で土曜日だけ前の部署の客先常駐に駆り出されました。
このため完全な脱出にはなりませんでした。
市場価値を調べ、転職の準備をする
社内での異動が難しい場合は、転職の準備をしましょう。
客先常駐なしの IT エンジニア求人を出している会社は、探せばたくさんあるためです。
転職すれば環境を変えることができます。例えば以下のような会社であれば客先常駐になる可能性はほぼゼロです。
- 自社サービスを開発・提供している会社
- 社内 SE や IT サポートを募集している会社
- リモート勤務できる会社
注意点として、一人で社内 SE や IT サポートをしなければいけないような会社ではなく、チームで働く会社やリモート勤務 OK の会社がおススメです。
筆者が転職するときは転職エージェントを使い、エージェントに仕事の内容をしっかり聞きました。
エージェントは無料で利用できるためまずは情報を得るために 1 つは登録し、できれば複数のエージェントそれぞれから情報を得るほうが良いです。
しかし求人をたくさん紹介してもらい選択を複数持つことや、メールや面談で職務経歴書をブラッシュアップすることができます。
また、自分の市場価値を10分程度で調べることができるサービスもあります。年収はエージェントの提示だけを鵜呑みにせず、複数の情報ソースを利用することをおすすめします。
私の場合は部署移動のあとに転職しましたが、いまとなっては悩んでいた時間を転職の準備のために早く使っておけばよかったと後悔しています。
それでも転職が怖い場合の対処法は転職前の3つの不安と転職後の実際もご覧ください。
おわりに
客先常駐で一人が辛いときの対処法をもう一度まとめます。
- 社内での部署移動を申請する
- 市場価値を調べ、転職の準備をする
実際に客先常駐から脱出して、悩むだけで行動しなかったらいつまでも答えにたどり着けなかったと強く思います。
IT 業界に強い転職エージェントは以下です。どのエージェントも企業から報酬をもらっているので、無料で利用できます。転職エージェントは5分もあれば登録できます。
一歩踏み出すことで、リモート勤務できる環境や社内で仲間と働ける環境に確実に近づけます。
- リクルートエージェント ※リクナビのリクルートが運営する、転職エージェントの最大手です
- マイナビエージェント ※社内SE/Webエンジニアの求人があります
- ビズリーチ ※管理職や専門職など年収高めの求人が多めです
※ビズリーチは年収500万円以上ないと登録できない場合があります。そんな場合はリクルートエージェントやマイナビエージェントがおすすめです。
求人はいいものから先になくなっていく傾向があります。リファラル採用(社員からの紹介)のみに切り替える IT 企業も増えています。
過去の私と同じ、客先常駐で一人が辛いあなたが地獄から抜け出せることを願っています。