サラリーマンなら読まない理由がない「転職と副業のかけ算」の感想


転職と副業のかけ算

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

年収なかなか上がらないな・・

サラリーマンならこう考える方も多いと思います。

収入を増やすために副業をはじめるにしても、何から手をつけてどう伸ばしていけばいいかわかりませんよね。

こんな方におすすめしたい「転職と副業のかけ算」という本の中から、ためになった部分・共感した部分をご紹介します。

「転職と副業のかけ算」を読もうと思った理由

本業と副業どちらでも稼いでいる人の思考と、「かけ算」の意味が気になったためです。

2019年になって、以下のようなニュースを耳にすることが増えてきました。

  • 年功序列や終身雇用の崩壊
  • 45歳以上のリストラ

経団連の会長やトヨタの社長による「終身雇用を維持することは難しい」という発言も記憶に新しいです。

「これからは個人の時代だ」とか「AIに仕事が奪われる」などといったサラリーマンを不安にさせるワードも飛び交っていますよね。

このブログを書いている私 fidn(@lancork)は以下のとおり転職と副業どちらも経験しています。

こういった観点から、本業と副業ともに活かせる考え方を得たいと思って読みました。

「転職と副業のかけ算」の著者と概要

「転職と副業のかけ算」の著者について

「転職と副業のかけ算」の著者は motoさん(@moto_recruit)というサラリーマンの方です。

以下のようなちょっと変わった経歴を持つ一方、本を読むとこのすべてに「狙い」があることがわかります。

  • 短大の新卒で年収240万円のホームセンターに就職
  • リクルートなど4度の転職を経験
  • 現在は本業の年収1000万、副業の年収4000万円

本名や顔出しはされていません。

しかし Twitter ではツイートがサラリーマンの悩みに共感を呼び、フォロワーが 60,000人を超えています。

「転職と副業のかけ算」の概要について

「転職と副業のかけ算」には、著者の経験をもとにして主に以下のことが記載されています。

  • 短大やホームセンターを選んだ理由
  • 年収を上げるための「軸ずらし転職」の方法
  • 転職エージェントを使いこなす方法
  • Twitterでフォロワーを呼ぶ考え方

ここに記載したのはあくまで一部ですが、興味深いのは「転職も副業も、まずは本業を頑張ってこそ成り立つ」という考えが一貫していることです。

「転職と副業のかけ算」で共感した・ためになった部分

何かの言いなりになったり依存する状態の危険さ

「副業で稼げるようになったらいつか会社をやめたい」

サラリーマンなら誰もが一度は思い描いたことがあるのではないでしょうか。

しかし「転職と副業のかけ算」の中ではサラリーマンやフリーランスという働き方の形態ではなく、どう働くかを本質ととらえる考え方が紹介されています。

とくに印象深かったのは以下の引用です。

逆に、フリーランスになっても、クライアントの言いなりになった仕事をしているようでは、社畜と変わりません。働く形態を問題視するのではなく、自分がどう働くかを議論の的に据えるべきです。

また、以下のような状態の危険さには強く共感するものがありました。

  • 何かの言いなりになって自分の頭で考えないスタンス
  • 何かに依存する状態

例えば副業がブログでの収益だけに依存している状態は、運命を検索エンジンの Google に預けているようなものです。

別の記事「月間20万PV達成したけどブログだけで食べていくのは難しいと思った4つの理由」に書きましたが、私もブログで少しだけ収入が上がった時に全く同じことを感じました。

  • どうすれば本業で成果を出せるか
  • それを副業でどう活かせるか

こんな「本業と副業の正のスパイラル」を作り上げていくには、どんな方法があるかを考えるヒントになりました。

できない理由よりもどうしたら実現できるかという考え

「本業を頑張るといっても、やりたいことがない・わからない」

こんな方もいると思います。

「転職と副業のかけ算」にはこんな状態を打開するヒントとして、自分の願望を具体化するという方法が紹介されています。

僕は、自分で「無理だ」とブレーキをかける前に、「実現するためにはどうしたらいいか?」を手触り感が持てるくらい、リアルに想像するようにしています。

リアルな将来の自分の姿はイメージしづらいものの、「できない理由よりもどうしたらできるか考える」というのは大いに共感できる考えです。

たとえばブログの毎日更新は無理だと思っていましたが、どうしたら習慣化できるか考えました。

この結果、以下のように 2 か月以上も継続できています。

以前読んだ「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」という本にも「愚痴はやらない理由を並べているだけ」といった一文がありました。

もし言い訳を考えそうになったら、「いや待てよ・・どうすればできる?」という発想に転換するクセを付けたいと改めて思わせてくれる考えです。

Twitterすら副業の「かけ算」に使うという考え

著者の motoさんは「転職アンテナ」というブログも運営されています。ブログから発生する売り上げは以下の引用のとおり月に数千万円を超えているそうです。

おかげさまで、このブログはSEOの効果もあって、アフィリエイトで毎月数千万円の売り上げを生み出しています。

ご存知かもしれませんが、アフィリエイトとは以下のような仕組みです。

  • アクセスしてきた人がブログのリンクを通して商品を買ったりサービスに登録する
  • アフィリエイトの運営会社からブログを運営している人に紹介料が入る

しかし「転職」の業界は報酬が高いことからアフィリエイトのライバルがひしめいています。

企業も参入しているジャンルのため、個人では 1 円の収益を上げることすら困難です。

一般的にブログやアフィリエイトで稼ぐ場合、「アクセスしてくれる人」を増やすことが重要になります。

アクセスを増やすためには以下のような方法が取られます。

  • 読んでいる人の役に立つ記事を書く
  • 毎日更新して記事をどんどん増やす

これは同じジャンルの記事数を増やすと Google に認知されて検索順位が上がり、アクセス数が増えやすいためです。

しかし motoさんのブログは 2019 年 8 月の時点で 21 記事しかありません。

転職の業界において 21 記事だけで検索結果の上位に表示されるのは、従来の考えでは不可能です。

しかし moto さんの場合は以下のような他の人にはなかなか真似ができない方法を取っています。

  • Twitter で本業や経験からの知見を発信
  • 共感を呼ぶツイートにより 60,000人を超えるフォロワーがいる
  • Twitterからブログを見る人が多い

自分の知見を提供することで「転職に詳しい人 = motoさん」というブランドを作り上げ、信頼も積み上げています。

このためブログからサービスに登録したり購入するファンの割合も高いのだと想像できます。

また SNS で話題になっているウェブサイトは、Google で検索結果の上位に表示されやすい傾向もあります。

Twitter やブログなどのツールすら「かけ算」に使うという新しい知見を得られました。

おわりに

「転職と副業のかけ算」で共感した・ためになった部分をまとめます。

  • 何かの言いなりになったり依存する状態の危険さ
  • できない理由よりもどうしたら実現できるかという考え
  • Twitterすら副業の「かけ算」に使うという考え

この記事では紹介しませんでしたが、転職を考えている方には「軸ずらし転職」の考えもかなり役立つはずです。

なお、この本を読んで一番思ったのは「考えに共感してくれるフォロワーを増やしたいな・・」です。

Twitter の @lancork で現役の IT サポートエンジニアが役に立つかもしれない情報を発信しています。ついでにフォローしてみてはいかがでしょうか。