サポートエンジニアに将来性はある?現役エンジニアはこう考えます

サポートエンジニアの将来性

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サポートエンジニアって、将来性がある仕事なのかな・・?

サポートエンジニアへの就職や転職を考えている方は、こんな疑問をお持ちですよね。

現役サポートエンジニアの筆者も、転職する前に同じような疑問を持ちました。

そんな現役サポートエンジニアの筆者が、自身の経験やまわりの例をもとに将来性についての考えをご紹介します。

サポートエンジニアに将来性はあるのか

結論からお伝えすると、サポートエンジニアの将来性は「ある・なし」でひとくくりに判断できません。

これは将来性が以下の要素に左右されるためです。

  • どんな会社でどんな製品・サービスをサポートするか
  • 技術や知識・経験から価値を提供できるか
  • 誰も解決したことがない問題へのアプローチ方法

「そんな一般論を聞きたいんじゃない!」と思われますよね。

上記がなぜなのか、それぞれの理由についてさらに詳しくご説明していきます。

とくに最後が重要なのでぜひご覧ください。

サポートエンジニアである筆者について

本題に入る前に、少しだけ自己紹介をさせてください。

筆者は外資系の IT 企業で 3 年以上、サポートエンジニアとして働いています。

サポートエンジニアとして働く経験の中で、以下のような人たちを何人も見てきました。

  • サポートエンジニアとして 5 年以上働いている先輩
  • 他の職種へのロールチェンジをした同僚
  • 他の会社に転職した同僚

こんな経験から、個人としてはサポートエンジニアやその次のキャリアに将来性はあると考えています。

それではサポートエンジニアの将来性を決める要素について見ていきましょう。

サポートエンジニアの将来性を決める3つの要素

将来性はこんな要素から決まると考えます。

どんな会社でどんな製品・サービスをサポートするか

将来性について考えるには、サポートエンジニアがどのように給料を得ているのかを考える必要があります。

当然ながらサポートエンジニアの給料は会社から出ます。しかしもともとはサポート料金を支払うお客様からもらっているものです。

この「対価をもらう」という観点で将来性を決めるのは以下のような要素です。

  • 会社や業界の売り上げ・利益
  • 製品やサービスを使っているユーザー数

会社や業界で利益が出ていたり、ユーザーが多い製品やサービスのサポートは将来性があります。

例えば以下のような分野は伸びていくことが想定される分野です。

  • クラウドコンピューティング
  • 機械学習・深層学習
  • FinTech(フィンテック)

上の例だと FinTech は金融サービスと情報技術をあわせたものを表し、PayPay や LINE Pay など決済サービスに各社がこぞって参入している「熱い」分野です。

このような会社や業界のサービスを技術的に支援するサポートエンジニアは、将来性があると考えられます。

技術や知識・経験から価値を提供できるか

先に出てきたとおりサポートエンジニアの報酬は、お客様の悩みや問題を解決した対価です。

しかし言い換えれば、以下の場合はこの「対価」が発生するに値しません。

  • 悩みや問題を解決できない
  • 製品やサービスのサポートが必要ない

もちろん会社で働いている以上は給料がもらえなくなることは考えにくいものの、将来性という観点では疑問が残ります。

実際の例だとお客様がバリバリの技術者で、サービスや製品を使いこなしている場合は以下のような状況になります。

  • お問い合わせがほとんどない
  • あったとしても非常に難しい問題

とくに IT 業界は変化が激しいため、最新の技術についていくのは大変ではあります。

しかし難しい課題であっても、自分の技術や知識・経験をもとに問題を解決し続けていけるかが、将来性を決めるポイントです。

誰も解決したことがない問題へのアプローチ方法

サポートエンジニアとしての将来性を決める一番重要なものは「誰も解決したことがない問題へのアプローチ方法」だと考えています。

サポートエンジニアとして問い合わせに対応するときは、以下のようにすぐ解決できる問題も多いです。

  • 過去の事例と同じ問題
  • ドキュメントを見ればわかる内容

もちろんこれらを分かりやすく伝えるのも、サポートエンジニアとしての価値の一つです。

しかし時には以下のようなお問い合わせに対応しなければいけないときもあります。

  • 新しい製品やサービスではじめて出たエラー
  • 今までに誰も解決したことがない問題
  • 社内のナレッジやインターネットにも情報が少ない問題

これらの「難しい問題」に対してどのようにアプローチしていくかが腕の見せ所であり、ときにはやりがいを感じるところでもあります。

一例ですが誰も解決したことがない問題に対しては、以下のようなアプローチ方法があります。

  • 復旧を急ぐのか、原因調査を先にやるのかを判断する
  • どんな状況で起きるのか、再現性やログなどから切り分ける
  • 必要な情報を見極めてお客様に提供してもらう

これらを自分のスタイルで確立できれば「未知の問題にも対応できる」ようになります。

これはサポートエンジニアとしてキャリアを続ける大きな強みになります。

サポートエンジニアのキャリアパス実例【メリットとデメリットも解説】にも書きましたが、こうして得た問題解決のスキルはキャリアを変えても役立つはずです。

おわりに

最後にもう一度まとめます。サポートエンジニアの将来性は「ある・なし」でひとくくりに判断できません。

これは将来性が以下の要素に左右されるためです。

  • どんな会社でどんな製品・サービスをサポートするか
  • 技術や知識・経験から価値を提供できるか
  • 誰も解決したことがない問題へのアプローチ方法

特に問題を解決する方法は、サポートエンジニアでも次のキャリアを考えるうえでも役立つと思います。
参考になれば嬉しいです。