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ダイの大冒険 Blu-ray ボックスを購入し、収録されていた劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)」を見ました。
これまで日の目を見ることがなく、奇跡のディスク化を果たした同作の感想です。
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)」とは
1991年7月20日に公開された、ダイの大冒険で初となる映画です。
原作とは時系列でつながりのない、オリジナルなストーリーとなっています。
レオナ姫がデルムリン島にやってくる部分は原作と似ていますが、その後の出来事が違うためです。
今まで見ることができなかった作品
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)」は、1991 年に映画館で公開されたあとは見る方法がありませんでした。
ダイの大冒険の劇場版の映画は以下の 3 作品がありますが、今作のみ VHS ビデオ化されなかったためです。
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒(1992年公開)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ! ! 新生6大将軍(1992年公開)
このため一般向けの発売としては、2020年の Blu-ray ボックスが初となります。
ダイの大冒険の漫画を担当される稲田浩司先生も、Blu-ray ボックスのスペシャルブックレットで以下のように仰っています。
今回の Blu-ray BOX に、映画版のダイが一緒に入っていてくれるのは嬉しいです。
引用元:ダイの大冒険 Blu-ray ボックス スペシャルブックレット
30 年の時をこえて Blu-ray ボックスが発売され、さらに今作が収録されたのはまさに奇跡としか言いようがありません。
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)」の感想
とにかく素晴らしかったです。
音楽が素晴らしい
ダイの大冒険オリジナルの音楽と本家ドラゴンクエストのアレンジ音楽がとにかく素晴らしいです。
今作が映像として販売されるのは初ですが、実は音楽だけはサウンドトラックで発売されていました。
また映画で使われているのは TV アニメ版でも使われていた音楽のため、正直なところ目新しさはありません。
しかし 31 分という短い時間の中で、場面ごとに絶妙にマッチした BGM が流れます。
とくに鳥肌が立ったのはオープニングです。今作ではTVアニメ版と違いオープニングソングの「勇者よいそげ!!」は流れません。
代わりにオープニングで流れるのは「ダイの大冒険のテーマ」です。
東映のオープニングでおなじみの海の荒波とともにいきなりこのテーマが流れるのは、出だしから反則級の演出です。
生き生きと描かれたモンスターが素晴らしい
生き生きと描かれたモンスターが素晴らしいです。
今作でメインとなるキャラクターはダイやレオナ姫、ハドラーの邪神像です。
すべて挙げればキリがありませんが、印象に残るのは以下のようなモンスターたちです。
- 寝ているところを起こされた大きなキャタピラー
- ダイに襲い掛かり炎を吐くドラゴン
- レオナ姫の肩に乗り、すり寄るスライム
ところどころでダイと同じ表情をするゴメちゃんも表情豊かで、かわいさがあふれます。
今作の上映当時のドラクエはファミコンのドット絵で、モンスターにももちろん動きはありませんでした。
ダイの大冒険で初となるアニメーションにもかかわらずモンスターが命を吹き込まれたように動く姿は、素晴らしいとしか言いようがありません。
アナログで手描きの絵がすばらしい
1991年のアニメであることから、すべてのシーンが手描きです。
以下のようなどのシーンを切り取っても、文字どおり「絵になる」と言えます。
- ダイやレオナ姫、デルムリン島のモンスターたちの表情
- デルムリン島の山や森などの自然
- 濃淡がわかれる洞窟内の明るさ
もちろん CG が使用されたデジタルな現代のアニメも素晴らしいです。
なお今作ではパプニカのナイフの刀身が金色になっており、TVアニメ版の銀色よりも高級感があります。
おわりに
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(1991年公開)」の感想をまとめます。
- 音楽が素晴らしい
- 生き生きと描かれたモンスターが素晴らしい
- アナログで手描きの絵がすばらしい
ほかにも気品のあるレオナ姫の声、ハドラー(邪神像)の魔王感のある声など、素晴らしいところを挙げればキリがありません。
当時の制作陣のみなさんはもちろんのこと、ディスク化の関係者の方々に感謝します。