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ダイの大冒険 Blu-ray ボックスに収録されていた劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」を見ました。
これまで VHS ビデオ化はされていたものの、ほぼ見ることは不可能だった同作で心に残ったところの感想です。
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」とは
1992年3月7日に公開された、ダイの大冒険の劇場版 2 作目となる映画です。
ロモス城にてクロコダインを倒した後、パプニカに向かう船に乗る前のストーリーで、本編の話とつながりがあります。
今作は映画館での上映のほか、VHS ビデオと LD(レーザーディスク)で発売されていました。
デルムリン島でハドラーとの戦いで命を落としたはずの「あの人」が大きなテーマとなります。
※これ以降、ネタバレを含むため見ていない方はご注意ください。
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」の感想
劇場版 1 作目に続き、とにかく素晴らしかったです。
ポップのマジカルブースターの思い出と、重なる2つのシーンがたまらない
ポップの昔の夢で、マジカルブースターを手に入れた場面を見ることができます。
最初はマジカルブースターはアバンの持ち物でした。
しかし女の子たちに魔法を見せびらかしたいポップが、アバンが寝ているすきに勝手にマジカルブースターを持ち出してしまいます。
女の子たちにせがまれたポップがメラミを唱えるものの、炎に囲まれてピンチになっているところにアバンが現れて炎を吹き飛ばします。
このシーン、本編のあるシーンととてもよく似ています。
さらにアバンはマジカルブースターをポップに授け、こう言います。
ただし、マジカルブースターは見栄をはる道具ではありません。
人を助ける場合に、自分以上の力が必要なときに使うのですよ。引用元:劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」
ポップは本編で、この教えを見事に守っています。
「こんなカッコイイマジカルブースターの使い方は他にねえよな・・」という感じですね。
本編を最後まで見ると、ダイの「あるセリフ」が感慨深い
本編を最後まで見たあとだからこそわかる感慨深さがあります。
霧に乗じた魔王軍の襲撃によって、ダイ・ポップ・マァムがいったん離れ離れになります。
そのときにアバンと思わしき人物に会ったというポップとマァムに対して、ダイがこう言います。
しっかりしろよポップもマァムも。
アバン先生が現れるはずないじゃないかぁ!引用元:劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」
そう、アバン先生が現れるはずはないんです。読者であれば当時ほとんどの人が同じことを思ったでしょう。
何ということもないワンシーンですが、本編を最後まで見た後だと感慨深いものがあります。
オリジナルの音楽「アバン・愛のテーマ」が素晴らしい
今作はアバンがテーマとなっていることもあり、作中で「アバン・愛のテーマ」のアレンジ曲が何度も流れます。
本家ドラゴンクエストシリーズのアレンジ音楽が多かったアニメですが、この「アバン・愛のテーマ」はダイの大冒険オリジナルの曲です。
この BGM が以下のように今作の多くのシーンで使用されています。
- オープニング
- マァムとポップの昔の夢のシーン
- ダイがアバンストラッシュでベルトーザを倒すシーン
この映画の BGM は「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 音楽集II~アバン・愛のテーマ~」のサウンドトラックにも収録されています。
映画の実際のシーンと音楽のいくつものアレンジが絶妙にマッチしており、すぎやまこういち先生の凄さを改めて感じさせます。
おわりに
劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ! ! アバンの使徒」の感想をまとめます。
- ポップのマジカルブースターの思い出と、重なる2つのシーンがたまらない
- 本編を最後まで見ると、ダイの「あるセリフ」が感慨深い
- オリジナルの音楽「アバン・愛のテーマ」が素晴らしい
アバンのしるしは本編でも大きな意味を持ちますが、今作でもとても重要な位置づけになっています。
劇場版 1 作目に続き、当時の制作陣のみなさんと Blu-ray ディスク化の関係者の方々に感謝します。