劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!! 新生6大将軍」の感想

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ダイの大冒険 Blu-ray ボックスに収録されていた劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!! 新生6大将軍」を見ました。

前作の劇場版と同じく VHS ビデオ化はされていたものの、ほぼ見ることができなかった同作で心に残ったところの感想です。

劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!! 新生6大将軍」とは

1992年7月11日に公開された、ダイの大冒険の劇場版 3 作目となる映画です。

バルジ島でフレイザードを倒した後、マァムがパーティーを離れるまでの間のストーリーで、本編の話とつながりがあります。

劇場版2作目の「劇場版「起ちあがれ! ! アバンの使徒」と同じく VHS ビデオ化はされていましたが、これまで見ることは難しかった作品です。

ハドラーが率いるいつもの魔王軍ではなく、以下の 6 大将軍+ハドラーの影武者がメインの敵となります。

  • 豪魔軍師ガルヴァス
  • 不死将軍デスカール
  • 妖魔将軍メネロ
  • 氷炎将軍ブレーガン
  • 百獣将軍ザングレイ
  • 魔影将軍ダブルドーラ
  • 超竜将軍ベグロム

なおサウンドトラックも 1992 年に発売されています。音楽は鉄板のすぎやまこういち先生です。

※これ以降、ネタバレを含むため見ていない方はご注意ください。

劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!! 新生6大将軍」の感想

劇場版 1 作目、2作目に続き、素晴らしい点がたくさんありました。

クロコダインとザングレイの獣王・百獣将軍対決

おっさん(クロコダイン)と百獣将軍ザングレイの、獣王・百獣将軍対決を見ることができます。

ストーリーではマァムの魂が奪われ、敵地に一人で来たダイをガルヴァスたちの罠が襲います。

絶体絶命か・・と思ったところにクロコダインとヒュンケルが現れます。

その後ザングレイとクロコダインは一騎打ちになり、クロコダインは腹を槍で貫かれてしまいます。

ここはかつてダイをかばってヒュンケルに剣で貫かれたシーンと重なるものがあり、「大丈夫か・・おっさん・・!」と思わせます。

しかしクロコダインはカウンターで真空の斧でザングレイにしっかりとトドメを刺します。

クロコダインは原作だとバラン戦以降、攻撃の食らい役となることが多く、活躍の場もアバンの使徒と比べると少なくなります。

しかし今作では影の軍団長であるザングレイに強さを見せつけ、さすがの獣王の貫録を感じます。

ヒュンケルがアバンストラッシュ!!

氷炎将軍ブレーガンとの戦いのトドメで、ヒュンケルがなんとアバンストラッシュを使います。

ヒュンケルは原作でもアバンストラッシュを使ったことはあります。まだ不死騎団長だったころ、パプニカでダイとはじめて対峙したときです。

しかしそれは「紛(まが)い物でいいのならオレにでもうてるぞ」という、空裂斬を極めていないダイへの当てつけでした。

しかし今作では敵を倒すため、鎧の魔剣でアバンストラッシュを放つという熱い展開を見ることができます。

原作ではラーハルト戦のあと装備が鎧の魔槍に変わることもあり、その後ヒュンケルのアバンストラッシュを見る機会はありません。

バルジ島の戦いから、ヒュンケルがダイたちの仲間になったことを改めて感じさせるワンシーンです。

ダイがヒュンケルの剣でアバンストラッシュ!!

ダイがヒュンケルの剣でアバンストラッシュを使います。

豪魔軍師ガルヴァスが覚醒し、パーティが全滅寸前になってからの絶望的な状況でのトドメの一撃のシーンです。

原作をすべて見た後であれば、ヒュンケルの剣でアバンストラッシュというと「あのシーン」と重ねずにはいられません。

竜魔人バランとの戦いの最後で、真魔剛竜剣を折ったあのアバンストラッシュです。

フレイザード戦のあと、以下の条件のアバンストラッシュが見れるのは今作だけです。

  • 額に竜の紋章
  • ヒュンケルの鎧の魔剣
  • 完成版アバンストラッシュ

ドラゴニックオーラと思われる金色のエフェクトが鎧の魔剣に伝わっていく様子も見事です。

さらにこのときの BGM はドラクエ 3 の「勇者の挑戦」で、映像と音楽のコンビネーションも抜群です。

おわりに

劇場版「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!! 新生6大将軍」の感想をまとめます。

  • クロコダインとザングレイの獣王・百獣将軍対決
  • ヒュンケルがアバンストラッシュ!!
  • ダイがヒュンケルの剣でアバンストラッシュ!!

原作と重なるシーンや、ファンに向けたサービスとも取れるシーンが随所に見られる良作です。

ほかにもダイが二刀流で魔法剣を使うシーンがあったりと、見どころはたくさんあります。

劇場版 1 作目・2 作目に続き、当時の制作陣のみなさんと Blu-ray ディスク化の関係者の皆様に感謝します。