【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第32話「父との決別」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第32話「父との決別」の感想

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

んにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第32話「父との決別」を視聴しました。

ついに「あの子」の話し声を聞くことができました。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第32話「父との決別」の感想

第32話「父との決別」の感想をまとめます。

  • ゴメちゃんがシャベッタ!!
  • 誰1人欠けても勝てなかった、バランを倒すまでの流れが素晴らしい
  • バーン様のお叱り、会社みたい

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

ゴメちゃんがシャベッタ!!

ポップとゴメちゃんの会話シーンで、ずっと聞きたかったゴメちゃんの話し声をついに聞くことができました。

これまでは「ピィ」のみでしたが、喋ると子供のように無邪気に聞こえる声で、まさにイメージにピッタリでした。

ゴメちゃんの声が子供のように聞こえるのは、ダイのゴメちゃんに対する最初のお願いだった「トモダチになってよ」が関係していると思います。

このお願いをしたときダイはまだ子供で、そのトモダチとなるのは同じぐらいの子供であるのが自然だと考えられるためです。

雲の上でこれ以上進まないようにポップに注意するシーンや、「うそだ~い!!」もよかったですが、とくに気持ちがこもっていて最高だったのはやはり以下のセリフでした。

ポップのバカ~ッ!!弱虫~っ!!

引用元:第32話「父との決別」

このセリフの直前、諦めそうだったポップに対してゴメちゃんは悲しみつつ、歯を食いしばっています。普段は笑顔が印象的なゴメちゃんが表情を剥き出しにしている点も、ポップとの大事な会話を引き立てていました。

ゴメちゃんの煽りとも取れるセリフをきっかけに、足が進んで止まらないと言っていたポップの足が止まり、足元の雲が「フワッ」となる演出も良かったです。

Twitterでもアニメ放映時に「ゴメちゃん」がトレンド入りしており、ゴメちゃん役の降幡 愛さんもツイートされていました。

次にゴメちゃんの話し声を聞くことができるのは、ゴメちゃんの秘密が明かされるかなり終盤になりそうです。こちらも楽しみで仕方ありません。

誰1人欠けても勝てなかった、バランを倒すまでの流れが素晴らしい

バランを倒すまでの流れと構成がやはり素晴らしいと感じます。

ダイはもちろんですが、この戦闘にいた誰1人欠けても勝てなかったであろうと考えられるためです。

以下のようなチームワークによって、とにかく全員が引き立っていました。

  • ポップがメガンテを仕掛けなかったら、ダイの記憶は戻らなかった
  • メルルがクロコダインやヒュンケルを回復しなかったら、ダイに剣を渡せなかった
  • レオナ姫がポップの復活を願わなかったら、ゴメちゃんとポップの会話は無かった
  • ヒュンケルの剣がなければ、アバンストラッシュは打てなかった
  • クロコダインがギガブレイクを食らっていなかったらバランのMPは尽きなかった
オマケとしてヒュンケルの解説がなかったら、視聴者は状況がよく掴めなかったというのもあるかもしれません。

またゴメちゃんに刺激されて死んだはずのポップが呪文を使い、バランに隙を生むシーンもやはり外せません。

このシーンでポップが使った呪文はアニメで大爆発を起こしているのでイオ系かベギラマだと思いますが、個人的には「ダイを想って出た呪文」として明確な答えは無くても良いと思っています。

この後にダイがアバンストラッシュを放つまでのアニメーションと CG は、もう劇場版のようでした。

さらに嬉しいことに、戦闘後にバランがポップへ竜の血を与えた後、原作にはなかった以下のセリフがありました。

見かけによらずしぶとい小僧だ

引用元:第32話「父との決別」

のちに竜の血は「死の淵からはい上がって生還できるだけの強靭な精神力を持った者のみにその効果が現れる」ことがラーハルトによって明らかになります。

「見かけによらずしぶとい小僧だ」というバランのセリフは、バランがポップのことを認めたと取って良い嬉しいセリフだと思います。

第25話で「仲間たちと絆を断ち切ってしまわないとダイの力は果てしなく大きくなる」と恐れていたバランが、絆を断ち切ったことで逆に大きく脅かされたという皮肉。

第22話「デパートへ行こう」のあたりから始まったバラン戦でしたが、改めてアニメ化されたことに感謝したい濃厚な約10話でした。

バーン様のお叱り、会社みたい

バラン戦のあと、バーン様に呼び出されたハドラーがお説教を受け土下座するシーンに切り替わりました。

原作で見たにも関わらず、ダイとバランの感動の別れとバーン様によるハドラーへのパワハラのギャップがすごすぎて、おもわず吹き出してしまいました。

バーン様のお怒りはだいたい以下のとおりでしたが、まさに社長に怒られる管理職といった感じでハドラーが気の毒になります・・。

  • 上司に隠し事(ダイが竜の騎士)をしていたことへのお叱り
  • 軍団長を3人も敵に回した(引き抜かれた)ことへのお叱り
  • 成果を上げていないことへのお叱り

原作ではこの回、「最後通告の巻」となっているのもさらに怖さが増します。

ただバーン様が理不尽なだけでないことを表しているのは、ハドラーがアバン先生を葬った功績を忘れていないアピールをしてアメとムチを使い分けているところです。

こんな上司のためならもっとがんばろう・・と思わせる寛大さとマインドコントロール感。改めてバーン様は恐ろしいお方です。

なおバーン様の御前でのシーンでは BGM「大魔王バーン」が使われていました。コーラスはオペラ歌手である「パオロ」さんによるものです。

アニメの音楽にガチのオペラ。2020年版のダイの大冒険のクオリティの高さを改めて感じます。

バーン様の怖さをよりいっそう引き立てる重厚感のあるボイス、今後もまだまだ聴く機会がありそうです。

おわりに

第32話「父との決別」の感想をまとめます。

  • ゴメちゃんがシャベッタ!!
  • 誰1人欠けても勝てなかった、バランを倒すまでの流れが素晴らしい
  • バーン様のお叱り、会社みたい

次の第33話は「ザボエラの奇策」です。予告編でポップがちゃんと生き返っていることを確認できました!早く見たい!

新アニメで描かれることが期待される、ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。