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イヤホン「WF-1000XM4」のノイズキャンセリング機能や使い勝手ってどうなの?
実際のユーザーがこんな疑問を解決します。
SONY のノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」を買い、1 週間ほど使っています。
筆者は前作の「WF-1000XM3」や、ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM4」も愛用してきました。前作やノイズキャンセリングイヤホンとヘッドホンの比較とともに以下をレビューします。
- 前作「WF-1000XM3」との違いと、買い替えた理由(写真や重さも)
- 良いところ・いまいちなところ
- おすすめできる方・そうでない方
※本記事ではイヤホンに関する難しい専門用語は省いています。
あなたがノイズキャンセリングイヤホンの購入や、ヘッドホンとの比較を検討されていれば参考になるはずです。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」 とは
SONY より 2021年6月に発売されたノイズキャンセリングイヤホンです。
SONY からは他にもノイズキャンセリングイヤホンは発売されていますが、2021年4月26日時点の SONY 調べで業界最高クラスのノイキャン性能を誇ることが大きな特徴です。
筆者は読書やパソコンでの作業に集中するために、同じく SONY の「WH-1000XM4」というノイズキャンセリングヘッドホンも使っています。
また前作にあたる「WF-1000XM3」も持っており、状況に応じてヘッドホンと使い分けています。
前作のノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM3」を持っているのに、わざわざ新作の「WF-1000XM4」に買い替えたのには理由があります。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」を買った理由
前作の「WF-1000XM3」を買ったのは音楽を聴くためという理由もありますが、1番はノイズキャンセリングで静かな環境をつくり、読書やプログラミングなどの作業に集中するためです。
さらに今回ノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」に買い替えたのは、以下の 3 つの理由からです。
- ケースがかなり小さくなり、自立もするようになった
- イヤホンの形状が大きく変わった
- ノイズキャンセリングや音質の向上を試したかった
ケースがどれぐらい小さくなったかは、以下の比較動画を見ていただければ明らかです。ケースを立てることができるようにもなりました。
またイヤホンの形状も以下のとおり大きく変わりました(左が新作・右が前作)。この次で後述しますが、この形の変化は買い替えて良かった点の一つです。
マイナーアップデートだけであればスルーしようかと考えていましたが、「毎日使うものなのでより良いものを」と思い、Twitterでつぶやいたとおり発表と同時に予約購入しました。
2月にWF-1000XM3を買ったばかりだけど、新作のWF-1000XM4で色々変わってそうなので我慢できずポチってしまった。6/25発売なので使ったらレビューします。
WF-1000XM4 | ヘッドホン | ソニーhttps://t.co/Otor5ZvnFi
— fidn@外資IT (@lancork) June 16, 2021
それでは実際に使った感想を、まずは良いところから詳しく解説していきます。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」の良いところ
まずは使ってみて感じた良いところです。
耳に装着したとき、位置が固定され付け心地が向上した
イヤホンを耳に装着したとき、位置が固定され付け心地が向上し、ズレにくくなりました。
「位置が固定」がどういった意味かわかりにくいかと思うので補足します。前作の「WF-1000XM3」は少し横に長い形状で、耳に装着した姿を横から見るとこんな感じでした。
このときイヤホンをナナメに動かす余地があり、装着する位置が 1 箇所に決まらないという特徴がありました。以下のように角度を動かせるためです。
好きな角度に動かせる一方、どの位置が正解なのかわかりづらい特徴がありました。SONYの商品ウェブサイトの写真を見る限り、ナナメに付けるのが正しそうです。
一方で「WF-1000XM4」は耳に付けたとき自然に固定され、ナナメにズレる余地がほとんどありません。
フィット感が向上しただけでなく、アプリで最適なイヤーピースの大きさを確認することも可能です。
なおイヤホン本体の片耳の重さは前作「WF-1000XM3」が8.5gだったのに対し、「WF-1000XM4」は7.1gと約20%も軽くなっているのも良い点でした。
付け心地・フィット感は音質やノイズキャンセリング性能と同じぐらい大事なポイントのため、装着の満足度がかなり上がりました。
ケースが小さくなった一方、バッテリー持続時間は増加
ケースが大幅に小型化され持ち運びやすくなったものの、バッテリー持続時間はやや増加して使い勝手がよくなりました。
前作の「WF-1000XM3」と「WF-1000XM4」のケースの大きさを比べてみると以下のとおりです。まず縦の比較です。
次に横幅の比較です。
縦も横も小型化され、かなりスリムになりました。
手に持ったところを比べてみると、コンパクトになったことがさらにわかりやすいです。まずは前作の「WF-1000XM3」を手に持ったところです。
次に新作の「WF-1000XM4」を手に持ったところです。握れるほど小さいです。
一方でケースにはバッテリー機能が付いています。本体とトータルでのバッテリー持続時間がどうなったか確認しました。
column | WF-1000XM3(前作) | WF-1000XM4(新作) |
---|---|---|
本体のみ(ノイキャンOFF) | 8時間 | 12時間 |
本体のみ(ノイキャンON) | 6時間 | 8時間 |
ケース充電含む(ノイキャンOFF) | 32時間(3回充電) | 36時間(2回充電) |
ケース充電含む(ノイキャンON) | 24時間(3回充電) | 24時間(2回充電) |
ケースもイヤホン本体も小さくなっているのに、ノイズキャンセリングONで使える時間は変わらず、ノイズキャンセリングOFFではむしろ増えています。
また前作「WF-1000XM3」にはケース周りで以下のイマイチな点がありました。
- ケースの底が丸いため自立できない
- ケースからイヤホンが少し取り出しづらい
新しい「WF-1000XM4」ではケースが自立できるようになり、イヤホンが取り出しやすくなっています。
ケース周りは大幅に進化しており、とくに買い替えて特によかったです。
ノイズキャンセリング性能の向上は体感でき、音質も上がったように思える
ノイズキャンセリング性能は上がったことが体感できました。音質も上がったように思います。
音質については「思います」というのが少し歯切れの悪い感じですが、たしかに性能が上がったように思える一方、新製品のためそう思い込んでいる可能性も否めないためです。
筆者がこのイヤホンを使うのは、上から時間の多い順に以下のときです。
- 読書やブログを書く・プログラミングなどの作業時
- ご飯をつくりながら英語のリスニング
- 単純に音楽を楽しむ
「1.」の作業のときは音楽を流さず、無音でノイズキャンセリング機能のみを使っています。とくにプログラミングやブログを書くときに聞こえるキーボードのタイピング音が、前作の「WF-1000XM3」よりも明らかに小さくなりました。
「2.」の英語のリスニングは正直なところあまり前作との違いを感じません。
「3.」の音楽を楽しむときですが、とくに古い音楽を聴くときに音質が上がったと感じます。
筆者は1990年代のアニメ「ダイの大冒険」のCDを今でもたまに聴きますが、オーケストラの楽器の音がよりハッキリ聞こえるようになりました。
最新の音楽では XIIX というバンドの「アカシ」という曲を例にとると、ベースの音が脳内に直接響くような感覚を味わえます。
アプリで使えるハイレゾ級の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」機能も楽しめています。
なおノイズキャンセリングを使いながら音楽を流していると、インターホンが鳴ったことに気づけません。(誇張ではなく本当に)
一度、これで宅急便に気づけず居留守になってしまったので、宅配が来そうな時間には使わないことをおすすめします。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」のいまいちなところ
逆に「WF-1000XM4」のイマイチなところです。
イヤホンとしては値段が高い
ハッキリ言って機能において不満があるところはありません。あえて言えばバッテリーの持続がもう少し長いと嬉しいぐらいです。
一方で相変わらずイヤホンとしては値段が高いところだけはイマイチです。2021年7月の時点で定価で33,000 円(税込)するためです。
ただノイズキャンセリング機能は前作の「WF-1000XM3」と比べて進化しており、筆者のように読書や作業に集中するために使う場合は値段に見合っていると感じます。
なぜ筆者がこれほどまでにノイズキャンセリングにこだわるかと言うと、周囲の騒音は自分が思っているよりも作業の効率に大きく影響するという調査結果があるためです。
例として「いつも「時間がない」あなたに」という書籍で、片側だけが線路に面している学校で、騒音のある線路側、反対側の静かな側における、生徒の学力の違いを示した一文があります。
線路側の六年生は静かな側の六年生に学力でまる一年遅れていたのだ。この研究結果に促されて市が防音パッドを設置すると、結果がさらに裏づけられた。それで差はなくなったことが確認されたのだ。
短く言えば「騒音によって少し気をそらされただけでも、学力に与える影響は小さくない」と考えられるという一文です。
とくに日本の賃貸アパート・マンションは狭いこともあり、は上の階の足音や隣の部屋の物音など、気をそらされる要素が多いです。筆者も以下の記事のように苦しみました。
こうした騒音をシャットアウトして読書や作業に集中するために、ノイズキャンセリング機能には投資する価値があると考えます。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」がおすすめなのはこんな人
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」は、以下のような方におすすめです。
- 将来のために集中した環境で、勉強・読書・その他の作業を積み重ねたい
- 長時間つけていても疲れにくいノイズキャンセリングイヤホンを使いたい
- 前作の「WF-1000XM3」とどちらにしようか迷っている
ノイズキャンセリング機能で音楽の世界に浸ることができるのはもちろん、無音で集中して読書や勉強するのにも適しています。
前作の「WF-1000XM3」のほうが型落ちで安くなっていますが、「WF-1000XM4」のほうがおすすめです。変わったところがかなり多いためです。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」がおすすめできないのはこんな人
逆にSONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」がおすすめできないのは以下のような方です。
- イヤホンに周囲の音のカットは求めない
- スマホの周辺機器は Apple 製品だけで固めたい
- 1万円以下のイヤホンを検討している
前作の「WF-1000XM3」と同じですが、Apple 製品で固めたい場合は Apple の AirPods Pro も選択肢に入ります。
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴く目的であれば、まずは 1 万円以下の製品から入ってみるのも一案です。
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」のパッケージ
最期にパッケージです。前作の「WF-1000XM3」と比べ、リサイクルペーパー素材を使用した簡素な外箱に変わりました。
前作の「WF-1000XM3」のパッケージ(右)と比べると、かなり小さく簡素になっています。
中身はケース・本体・替えのイヤーピース(S/M/L)・USB Type-C ケーブル等です。
前作のほうがパッケージの外装は豪華でしたが、イヤホンのケースは「WF-1000XM4」にももちろん付属しているので普段使いでは困ることはありません。
おわりに
SONYのノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM4」のレビューをまとめます。
- 形が変わりフィット感が向上
- ケース・本体ともにコンパクトになり大幅な進化
- ノイズキャンセリング性能の向上は体感でき、音質も上がったように思える
前作から相変わらず高いものの、集中できる作業環境が得られるイヤホンを検討されている方は手に取って損はありません。