【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第44話「氷河に消えた勇者」の感想


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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第44話「氷河に消えた勇者」を視聴しました。

ポップと仲間たちの熱さを感じるシーン、「あの方」のシルエットなしでの真の登場など、今回もあっという間の30分でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第44話「氷河に消えた勇者」の感想

第44話「氷河に消えた勇者」の感想をまとめます。

  • クロコダインがポップにかける言葉が深い
  • ハドラー第32話との対比がおもしろい&大魔王バーンついに登場
  • ザボエラがちょっとかわいそう

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

クロコダインがポップにかける言葉が深い

クロコダインが助けに来た後、ポップが「ダイを見捨てて逃げたくなかった」と伝えるシーンがありました。

ポップのセリフやうなだれ方からは「おっさん違うんだ、信じてくれ」といった、逃げたことをクロコダインに幻滅されたくないという思いも込められていたように感じます。

なぜなら第6話「獣王クロコダイン」でポップは速攻で逃げたことがあり、今となってはクロコダインはこうした逃げ腰だったポップの過去を知る数少ないキャラの一人だからです。

しかしこれに応えるクロコダインの以下のセリフ、アニメでも頼りになる兄貴感があふれていました。

・・・わかっている!よほどの事がない限り今のおまえは一人で逃げたりはせん
そう思ったからこそオレもためらいなく逃げを選んだのだ!・・・そろそろつきあいも長いからな

引用元:ダイの大冒険 第44話「氷河に消えた勇者」

敵だった期間を入れれば第6話からお互いを知っているわけで、文字どおりの「長いつきあい」ですね。

このあとにクロコダインに泣きつくポップの涙と鼻水でグシャグシャになった表情や泣きわめく声は、おそらく以下のような感情がミックスされて自然に出てきたものだと感じます。

  • ダイがやられたことに対する後悔
  • クロコダインにわかってもらえたことの嬉しさ・安堵感

ポップ役の豊永利行さんの感情の入り方のスゴさは毎回のように感想で書いていますが、クロコダイン役の前野智昭さんからも器の大きさが伝わってくる名シーンとして完成されていたと思います。

怒るチウ、あえてやさしいヒュンケル、そしてマリンにビンタされ復活して戻ってくるポップというその後の流れも良かったです。

ちなみにポップがマリンに魔法の聖水をせがむシーンは、やはり原作からはちょっと改変されており「露骨な描写」はありませんでした。

ハドラー第32話との対比がおもしろい&大魔王バーンついに登場

第44話ではハドラーが大魔王バーンに謁見するシーンがありました。ダイ vs バラン戦が終わった第32話「父との決別」から、12話ぶりの謁見です。

第32話と第44話の大魔王バーンとハドラーの会話を比べても、超魔生物となったハドラーが精神的に大きく変わったことが伺えます。とくに以下のシーンで大きな違いが見られました。

シーン 第32話 第44話
序盤 言い訳(ダイ討伐の失敗はバランの失態) ミストバーンへの感謝
謁見中 立場と命を失うことへの恐怖 魔軍司令を命じられるも、あえてダイとアバンの使徒打倒の申し出

ほかにも老体であるバーンの首をヘシ折ろうと考えるなど、第32話からは考えられないほど覇気と自信を取り戻したと言えそうです。

そして今までは声とシルエットだけだった大魔王バーンでしたが、ついにシルエットではない姿がアニメで登場しました。

シワシワの姿でかなりの高齢に見えるのは原作の漫画と同じでしたが、得体の知れない威圧感は健在でした。

アニメになってとくにバーンの圧力を感じたのは声でした。バーン役の声優さんである土師 孝也さんによるドスの効いた大物感のある声、まさに姿を現したバーンとピッタリといった印象です。

そしてバーンの顔がアップになったシーンで今更ながらに気づきましたが、バーンの額にあるのは宝玉ではなく、縦長の大きな目でした。

この目は本物なのか装飾なのか微妙なところですが、おそらく鬼眼をイメージしたものに見えます。

ザボエラがちょっとかわいそう

前回の第43話で神になったザボエラでしたが、第44話ではかなりの不遇だったのでここで取り上げたいと思います。

わかりやすい不遇だけでも、以下のものがありました。

  • ヒュンケルの「魔王軍に残る強敵」発言に出てこず
  • バーン様の謁見に入れてもらえず、部屋から閉め出し
  • バーンとハドラーの会話で名前が出てこず

とくに部屋から閉め出しの際の「え?なんで?」という表情と鼻水は思わず吹き出しました。

ヒュンケルの発言に出てこなかったのは仕方ないかもしれません。ヒュンケルはザボエラのことなど眼中にないはずだからです。

たとえばヒュンケルとザボエラの関係といえば第12話「ふたりのライデイン」における地底魔城での会話が思い出されます。「クロコダインが負けたのはザボエラのくだらん入れ知恵のせい」というくだりです。

しかしバーン様の謁見に入れてもらえず、バーン・ハドラー・ミストバーン・キルバーンの会話で名前が出てこなかったのは少し不憫かな・・と思いました。

ザボエラは決して好きなキャラではありませんが、ハドラーの超魔生物への改造の立役者であることは間違いないためです。

ミストバーンへの感謝の10分の1ぐらいは、ハドラーも感謝しても良いのでは・・という印象です。

ただ原作ではバーン様の謁見に向かう通路のシーンにそもそもザボエラが登場していなかったので、このシーンにアニメで登場したことが恵まれているのかもしれません。

おわりに

第44話「氷河に消えた勇者」の感想をまとめます。

  • クロコダインがポップにかける言葉が深い
  • ハドラー第32話との対比がおもしろい&大魔王バーンついに登場
  • ザボエラがちょっとかわいそう

次の第45話は「オリハルコンの戦士」で、予告編でヒムが登場することが確認できました。楽しみです!