【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第50話「我ら獣王遊撃隊」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第50話「我ら獣王遊撃隊」の感想

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第50話「我ら獣王遊撃隊」を視聴しました。

チウがかわいそうな回だったものの、アニメとなったことにより最後のシーンの破壊力がとんでもない回でもありました。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第50話「我ら獣王遊撃隊」の感想

第50話「我ら獣王遊撃隊」の感想をまとめます。

  • 興味深いアニメオリジナルシーンと原作からの変更点
  • チウと獣王遊撃隊の雄姿が最高だった
  • 最後の助っ人が現れるシーンの破壊力、アニメならでは

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

興味深いアニメオリジナルシーンと原作からの変更点

これまでのアニメでもアニメオリジナルの要素や原作からの変更点がありましたが、今回の第50話でも色々な変更点がありました。

とくに興味深かった変更点は以下のとおりです。

  • ヒムの「この場に立っていない奴」というセリフ
  • ポップを制止するダイのセリフ
  • アルビナスを気遣うハドラー

1 つ目のヒムの「この場に立っていない奴」というセリフは、原作の漫画では以下のセリフでした。

今 この場に両の足で立っていない奴は死の大地に上がる資格がない!!・・・ってことさ

引用元:ダイの大冒険 文庫版 第12巻 p.203

微妙な違いですがアニメでは「両の足」という表現がなくなり、「この場に立っていない奴」となっていました。単にセリフ量が減っただけとも取れますが、様々な層への考慮もあったのではないかと思われます。

2つ目はヒムが死の大地に帰った後、ポップが熱くなって追おうとしたところでダイが「それじゃこの前と同じだろ」と制止するシーンです。ダイのセリフは原作では以下のとおりでした。

・・・みんなの手当てが先だろ!!!

引用元:ダイの大冒険 文庫版 第12巻 p.207

ポップがカッとなって一人でキルバーンを追ってしまった第42話「死の大地」と同じだろ!感が表されています。

3つ目はハドラー親衛騎団がハドラーの元に戻った後、アルビナスがヒム・シグマ・ブロックの復元をお願いするシーンです。

原作ではハドラーの返事「ウム」のみでしたが、アニメでは「ウム、お前もな」とハドラーがアルビナスも気遣うセリフに変わっていました。

「ほんのかすり傷です」と返事するアルビナスのセリフ、ちょっと嬉しそうに聞こえたのは私だけではないはず・・。

このようなちょっとした原作との違いやアニメオリジナル要素、まさにアニメの醍醐味です。

チウと獣王遊撃隊の雄姿が最高だった

第50話のタイトルが「我ら獣王遊撃隊」となっているとおり、チウと獣王遊撃隊の雄姿が最高でした。

とにかくフェンブレンにいじめられるチウがかわいそうになる話でしたが、獣王遊撃隊メンバーの以下の姿、ハドラー親衛騎団にも劣らないチームワークだと思います。

  • かわいいマリべえ
  • 怒るゴメちゃん
  • ゴメちゃんを全力で守るパピィ

とくにゴメちゃんが怒ったあとフェンブレンに体当たりシーンは、アニメで以下のような演出により迫力がより増していました。

  • スピード感と衝撃
  • 黄金に輝くゴメちゃんの体

ひしゃげたフェンブレンの顔の輝き具合も、硬いはずなのにベッコリへこんだ感がカラーでよりわかりやすかったです。

ところでチウとフェンブレンの戦闘の途中、サババでアキームが自国のベンガーナ軍を探すシーンに切り替わりました。

アニメではカットされていましたが、原作ではやられたベンガーナ軍にアキームが「我が軍の恥をさらしおってっ!!!」と言うシーンがあります。

同じ隊長という立場にあるチウとアキームの隊員への接し方の違いが対比されており、隊員を守るチウの器の大きさが感じ取れます。

最後の助っ人が現れるシーンの破壊力、アニメならでは

いじめっ子フェンブレンに「もうやめてやれよ・・」と思いながら見ていた後半パートの終盤、ついに救世主が登場しました。

このシーン、原作ではセリフ・剣・足元だけで救世主の顔は映らず、誰がチウたちを助けたのかわからない構成になっています。

構成的にはアニメでも同様だった一方、アニメでは特徴的な「声」で誰がチウを助けたのか一発でわかりました。

バラン役の速水奨さんの重厚なボイスによる以下のセリフ、たまりませんでした。

・・・こうまで醜いものだとはな 強者が弱者をいたぶる光景というものが・・・
他人がしているのを見てはじめて判る・・・

引用元:ダイの大冒険 第50話「我ら獣王遊撃隊」

オリハルコンでできたフェンブレンの顔を、さも当然のように真魔剛竜剣でブチ抜くカッコよさ・・。

第48話「ハドラー親衛騎団」でもヒュンケルによる「上には上がいる」というセリフがありましたが、ほぼ一番上の人が来ちゃった感があります。

ピンチで救世主が来るシーンはいつ見てもシビれるものですが、アニメで声という要素が加わったことにより、ちょっとウルっと来るほど抜群の破壊力を感じることができました。

おわりに

第50話「我ら獣王遊撃隊」の感想をまとめます。

  • 興味深いアニメオリジナルシーンと原作からの変更点
  • チウと獣王遊撃隊の雄姿が最高だった
  • 最後の助っ人が現れるシーンの破壊力、アニメならでは

次の第51話は「アバン流究極奥義」です。第50話に引き続きシリアスな回となりますが、ヒュンケル vs バランがどのように描かれるのか楽しみで仕方ありません。

新アニメで描かれることが期待される、ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。