【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第56話「受け継がれる心」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第56話「受け継がれる心」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第56話「受け継がれる心」を視聴しました。

アニメ放送の直前でもつぶやかずにはいられませんでしたが、これまでの回でも屈指のヤバい回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第56話「受け継がれる心」の感想

第56話「受け継がれる心」の感想をまとめます。

  • やはり泣けたバランの最期とダイの叫び・演出
  • 細部までつくりこまれたバーンパレス
  • ポップ・キルバーン・バーンのやりとりが面白い

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

やはり泣けたバランの最期とダイの叫び・演出

前回の第55話の感想でも涙なしに見られない回になりそうと記していましたが、やはりそのとおりになりました。

2019年に「ダイの大冒険の泣ける名シーンランキング5選」という記事でも書きましたが、バラン最期のこのシーンは、ダイの大冒険の中でも屈指のシーンだと思います。

バランの最期でのダイとのやりとりの中の「父さん」というセリフは原作では文字の大きさによる表現だったため、アニメでのその素晴らしさがより際立っていたと感じます。

1コマ1コマが最高でしたが、とくに良かったのは以下のセリフ・表現でした。

  • バランが亡くなる直前の小さい声での「父さん」
  • バランが亡くなった直後のダイの叫び
  • バランの「泣くなダイ!」

これまでの回のダイの叫びで真っ先に思い浮かぶのは、第30話「ポップの覚悟」でポップの名前を叫ぶシーンです。

この叫びはダイ役の種崎敦美さんの声が裏返るほどで、悲しみのほか怒りやふがいなさなどの感情も混ざったような印象を受けました。

一方で今回の56話の叫びは、感情としては悲しみや切なさがほぼすべてだったように感じます。

前半パートが終わってCMに入る前のアイキャッチがバランのギガブレイクで、いつもの音楽ではなく本編の音楽がそのまま被さってくる演出も見事でした。

アニメ放映前に気になっていた点として、バランの心がダイに入ってくるシーンのナレーションがどうなるのだろうというものがありました。

ここは以下のようにダイの心のセリフに変わっていました。

父さんの・・・父さんの心がおれの中に入ってきた
初めて知った・・・父さんが一度も語ったことのない、言葉にしなかった思いを・・・確かに聞いた

引用元:ダイの大冒険 第56話「受け継がれる心」

ダイのセリフになることで、サブタイトルのとおりダイが確かにバランの思いを受け継いだことがはっきりとわかる演出でした。

細部までつくりこまれたバーンパレス

バランの最期から少しさかのぼりますが、バーンパレスの全容と一部の詳細もアニメで明らかになりました。

ポップがバーンパレスを上空から確認するシーンでバーンパレスの以下の部分がクローズアップされました。

  • 中央の大魔王の城
  • 外周
  • 攻撃基地(尾翼)?

※バーンパレスの全容の説明は、ダイの大冒険のジャンプコミックス版 第22巻の巻末のおまけに詳しく載っています。

攻撃基地(尾翼)とみられる部分は、よく見ると下の方に影がかかった「ピラァ・オブ・バーン」とみられる柱が付いています。

原作でも美しいものでしたが今回の第56話でバーン自らが「この余が誇るバーンパレス」と言っていたとおり、アニメになったことでより一流の宮廷らしさが際立っていました。

またクロコダインが「コンコン ドガッ」で壁の一部を砕いて、素材が宙に浮かぶシーンもリアルでした。

バーンパレス、広すぎるので現実の世界で再現するのはちょっと厳しそうですが、VRで中を探検できるコンテンツなどがあったら超楽しそうです。

2021年リリース予定のコンシューマー機向けのゲーム「インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険」で、バーンパレスをフィールドとして駆け回ることができたら・・という妄想も広がります。

ポップ・キルバーン・バーンのやりとりが面白い

ダイたちがはじめてバーンと相対するシーンのポップとキルバーンのやりとり、シリアスながらおもしろかったです。

現れたバーンに対して「ヨボヨボのジイさん」というツッコミに対してヒュンケル・クロコダインはもちろんダイもマァムもゴメちゃんも何も返さない流れ。

「言っちゃまずそうだけど言っちゃう」ような豊永利行さんの演技はさすがムードメーカーのポップという感じでしたが、場を持たせようとしてスベったようにも見え少し「フフッ」となってしまいました。

これに対するキルバーンのからかうような楽しそうな返しも、吉野裕行さんによって見事に表現されていました。

極めつけは土師孝也さんが演じるバーンの重厚さと異常とも言える自信に満ちたセリフです。

よく考えたら「一人で戦ってやることが褒美」ってとんでもないナルシストにも思えるセリフですが、それを言うのが当然のように許される圧があるから不思議なものです。

また「バーン一人で行動するのが数百年に一度あるかないか」というセリフも、事実ながらダイたちに今しかない希少なチャンスと思わせるうまい誘導だと思います。

「では・・・相手をしよう・・・!」で終わる絶妙な引きで終わったため、あの伝説のセリフは次回に持ち越しということになりました。

おわりに

第56話「受け継がれる心」の感想をまとめます。

  • やはり泣けたバランの最期とダイの叫び・演出
  • 細部までつくりこまれたバーンパレス
  • ポップ・キルバーン・バーンのやりとりが面白い

バーンの最期となる今回のシーン、とくにアニメで見たかった回の一つでしたが最高のアニメーションに仕上がっていて感動しました。

次の第57話は「魔界の神」です。予告編でポップのメラゾーマ対バーンの「あの呪文」が出てきたので、バーンのあのセリフはトレンド入り間違いなさそうです。(11月6日の放送後、すでに「メラゾーマ」がトレンド入り・・)

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。