※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。
こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第58話「意外な救世主」を視聴しました。
サブタイトルに特に意味が込められた回だったと感じます。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第58話「意外な救世主」の感想
第58話「意外な救世主」の感想をまとめます。
- 原作を補完するシーンが多かった
- サブタイトル「意外な救世主」は3つの意味があった可能性
- ブロックの雄姿と再現された「クン」
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
原作を補完するシーンが多かった
今回の第58話は、とくに原作を補完するシーンが多かったように感じます。
たくさんあるためすべては書ききれませんが、例として以下のようなシーンがより詳しく描写されていました。
- ダイの剣と光魔の杖が激突するシーン
- ポップ・マァム・ゴメちゃんがバーンパレスから落ちながらハドラーを見るシーン
- ハドラーの魔炎気の燃えるような赤
ダイの剣と光魔の杖が激突するシーンは、原作では「バキィイィン」という音のみのコマ表現だった一方、アニメでは激突の瞬間からダイの剣にヒビが入って砕けるまでを見ることができました。
またハドラーの衝撃波がカラミティウォールとぶつかって発生した大爆発によって、バーンパレスの一部が崩れ落ちていく様子、ポップたちの視点で見るハドラーの後ろ姿のカッコよさも素晴らしかったです。
そして極めつけはバーンにはじめて牙をむくハドラーの以下のセリフの気迫と、カラーで描かれる魔炎気の燃えるような赤です。
オレをなめるなァッ!!!大魔王ォッ!!!!
引用元:ダイの大冒険 第58話「意外な救世主」
原作でもこのセリフのコマのハドラーの表情と気迫は相当なものがありましたが、アニメではさらに深い赤色が加わることによってハドラーの怒りが最大限に感じられました。
おまけとしてザボエラの顔がより憎たらしい表情になっていたように感じられ、イラッとするインパクトでは一番だったかもしれません(笑)。
サブタイトル「意外な救世主」は3つの意味があった可能性
今回の第58話のサブタイトル「意外な救世主」は、3つの意味を持つ(トリプルミーニング)だったかもしれません。
前回の57話の予告でサブタイトル「意外な救世主」を見たときに真っ先に浮かんだのはポップたちを助けるハドラーのことでした。
一方でアニメを見てみると、立場は違うものの救世主と呼べるキャラクターは以下のとおり 3 人います。
- ダイたちを(結果的に)助けたハドラー
- バーンを助けたザボエラ
- ハドラーをキャスリングで助けたブロック
それぞれのキャラが現れなかったらどうなっていたかを想像してみます。
まずハドラーが現れなかったらポップ・マァム・ゴメちゃんが退場することになり、このあとダイが復活してもポップがダイを励ますことができずゲームオーバーになっていたと思われます。
次にザボエラがバーンを助けなかった場合、ハドラーが老バーンを倒せていたかもしれません。
しかし仮にバーンが倒されたらミストバーンが激怒して封印を解き、凍れる時の秘法がかかったままの状態でハドラー含めた親衛騎団の全員を抹殺・バーンの意志を継いで地上も灰にすると予想します。
最後にブロックがハドラーを助けなかった場合、ハドラーを含めた親衛騎団は全滅すると考えられます。
その後ダイたちはバーンパレスに到着することはできるものの、以下のようにかなり苦しい戦いになることが想像できます。
- ダイたちはハドラー親衛騎団との戦いでレベルアップ・新技の習得ができない
- ヒムがいないため封印状態のミストバーンにも勝てない
- アバンはジャッジのメガンテの直撃を受ける(ハドラーの灰の効果がない)
とくにバーンを助けたザボエラについては原作を読み返すたびに「こいつさえいなければ・・!」と何度も思ったものですが、後々を考えるとダイたちにとってもファインプレーだったのかもしれません。
ブロックの雄姿と再現された「クン」
アニメで再現されて嬉しかったのはカラミティウォールや魔炎気など数え切れないほどありますが、第58話の目玉はブロックのキャスリング(反則)だと思います。
ハドラーのピンチでの以下の流れは興奮しました。
- 高速で投げられる光魔の杖
- ヒムたちの「くそおぉぉーーーっ!!!」
- 2つに割れて虹色に輝きつつ出てくるブロックの本体
ブロックが腕を伸ばしてハドラーたちが遠ざかっていくシーンも完璧に再現されていました。原作でのこのシーンの「クン」という効果音、やけに印象に残っています。
ブロック役の声優は川島得愛さんで、ひとつだけの最後のセリフはロボットのような印象がありつつもブロックが感情を表現しようとしていることが伝わってくる絶妙なものでした。
前回の第57話までは余裕かつ冷静なシーンが多かったバーンでしたが、反則のキャスリングに対しては怒りを露わにしていたのも印象的です。
おわりに
第58話「意外な救世主」の感想をまとめます。
- 原作を補完するシーンが多かった
- サブタイトル「意外な救世主」は3つの意味があった可能性
- ブロックの雄姿と再現された「クン」
第58話本編の最後でのマザードラゴンの登場と、エンディングテーマ冒頭でのマザードラゴンの登場の重なりにはグッとくるものがありました。
次の第59話は「生存者たち」です。カール王国の「あの方」の登場やダイが復活する際の感情の表現がどうなるかなど、楽しみが尽きません!
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。