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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第59話「生存者たち」を視聴しました。
戦いが休みの回でしたがフローラ様の登場やザボエラの名言など、見どころは満載でした。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第59話「生存者たち」の感想
第59話「生存者たち」の感想をまとめます。
- ポップの 2 つのセリフが原作と違っていた理由の考察
- フローラ様の声がイメージにピッタリ
- ザボエラの名言、改めて聞くととても深い
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
ポップの 2 つのセリフが原作と違っていた理由の考察
メインキャラクターのセリフがいくつか改変されていましたが、その中でもとくにポップの 2 つのセリフが変わっていたのが印象的でした。
どんなセリフだったのかと、その理由を考察してみます。
1つ目はポップを抱えて海岸まで泳ぎ切ったマァムに対してのポップの心のセリフです。アニメと原作で以下の違いがありました。
- アニメ:「おまえホントすげえな」
- 原作:「とんでもねえ女だ おれ 考えなおしちゃおうかな・・・・・・」(ダイの大冒険 文庫版 14巻 p.291)
いずれもマァムの体力や気力などの凄さを表すセリフですが、少し表現が違います。
この理由は、「マァムが女性だから」という考え方にとらわれず、現代的な表現となるよう配慮されているのだと思われます。
同じ理由と思われるセリフの改変は、アニメ第14話「氷炎将軍フレイザード」で、気球でのポップとマァムの会話にもありました。
変わっていたセリフで 2 つ目に印象的なのは、フローラがアバンとの思い出を語った後のポップの以下のセリフです。
- アニメ:「アバン先生の恋人か・・・大人の魅力っていうかなんというか・・・(下品な笑い)」
- 原作:「・・・ホント大人の魅力っつーか・・・アバン先生の恋人だったら30近いだろーに そんな風にはみじんもっ・・・」(ダイの大冒険 文庫版 14巻 p.313)
アニメではフローラ様の年齢に関する表現が改変されています。
この理由は、(性別問わず)年齢に関して言及することが場合によってはハラスメントになる可能性があるためだと思われます。
これまでも時代にあわせたセリフの改変は多く見られましたが、子供たちにも見られているアニメだからこその配慮を改めて感じました。
フローラ様の声がイメージにピッタリ
第55話「黒の核晶(コア)」では声だけの登場でキャストも明らかになっていなかったフローラ様、ついにその姿がアニメで登場しました。
さらに第59話のアニメ放映の前日にキャストも発表され、フローラ様役の声優は高橋李依さんであることが明らかになりました。
【新キャスト情報】
カール王国の王女・フローラ役に高橋李依さんが出演!コメントも到着しました→https://t.co/Rft3ADXGo0#ダイの大冒険 pic.twitter.com/qrs1h01sCZ
— 「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」アニメ公式 (@DQ_DAI_anime) November 26, 2021
第59話では高橋李依さんによってフローラ様の気品・カリスマ性・包容力が絶妙に表現されており、まさにイメージにピッタリなキャスティングだと感じました。
とくにアニメで実際に聞いてグッときたのはアバンについて話すポップに対してのフローラ様の以下のセリフです。
・・・判っています 死んだのでしょう?
引用元:ダイの大冒険 第59話「生存者たち」
フローラ様本人も聞くのがつらい話であるにもかかわらず、ポップが言いづらそうに話すことを気遣う優しさが感じられる絶妙な口調でした。
次の第60話やミナカトールを使う場面でも、ダイたちを鼓舞するフローラ様の活躍が楽しみです。
ザボエラの名言、改めて聞くととても深い
アニメで再びザボエラの名言が出ました。まず印象に残ったのはミストバーンに叱られた後の以下のセリフです。
強者とは強い奴のことでは無い!戦いの場に最後まで残っていた奴のことよっ!!!
(鼻水をすする音)
・・・必ずや このワシのやり方で最後には笑って見せるわいッ・・・!!!引用元:ダイの大冒険 第59話「生存者たち」
このセリフ、少年向けの漫画・アニメかつ悪役のものでありながら、三条陸先生ならではの的を射ているセリフだと思います。
「手段を択ばない」「ズルもあり」等の様々なとらえ方ができるセリフですが、私は以下のように解釈しています。
- 得意な土俵で戦う
- 自分に合ったやり方を自分で考えるのが大事
物理的なパワーでは他の軍団長に及ばないザボエラならではの「このワシのやり方」は、これまでも超魔生物や超魔ゾンビの研究などに現れていました。
なおザボエラ・ザムザとハドラーの昔話は勇者アバンと獄炎の魔王の 3 巻で見ることができますが、意外にもザボエラの「思わせぶり」や「あざとい」一面を知ることができました。
この記事をご覧のあなたなら既にご存じかもしれませんが「勇者アバンと獄炎の魔王」、アニメ本編の原作と併せて見るとより深く楽しむことができます。
おわりに
第59話「生存者たち」の感想をまとめます。
- ポップの 2 つのセリフが原作と違っていた理由の考察
- フローラ様の声がイメージにピッタリ
- ザボエラの名言、改めて聞くととても深い
マザードラゴンとダイ・バランのシーンも非常によかったものの、個人的にはザボエラに持っていかれた感があります。
次の第60話は「ダイとポップ」です。ポップが傷心のダイにかける言葉、アニメで見たかったシーンの一つなのでとても楽しみです。
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。