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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第63話「聖なる継承」を視聴しました。
アニメオリジナルで、原作での重要な要素が強調された部分がとくに多かったと感じます。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第63話「聖なる継承」の感想
第63話「聖なる継承」の感想をまとめます。
- 破邪の洞窟が魔界とつながっている可能性を示すアニメオリジナルのセリフ
- ポップの苦悩に対するマトリフの言葉がとても良かった
- ダイとノヴァの特訓で「あの必殺技」のタイミングの難しさが協調
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
破邪の洞窟が魔界とつながっている可能性を示すアニメオリジナルのセリフ
破邪の洞窟が魔界とつながっている可能性を示すアニメオリジナルのセリフがありました。原作にはなかったものです。
レオナがミナカトールの継承をしている際のフローラとメルルの、以下の会話です。
メルル「人間の神のつくった洞窟に、なぜこんなにもモンスターが?」
フローラ「大昔の賢者は、この破邪の洞窟の最下層が魔界につながっているかもしれない、と書き残しているわ」引用元:ダイの大冒険 第63話「聖なる継承」
破邪の洞窟が何階まで存在するのかは明らかになっていないことは、原作における説明文で以下のように書かれています。
地下何階層まで存在するのか?どれほどの強力な呪文が眠っているのか?いまだにその全貌はつかめていない
引用元:ダイの大冒険 文庫版 第15巻 p.104
「魔界につながっているかもしれない」というくだり、短いセリフではありますが今後の伏線になることも期待してしまいます。
なお地上と魔界のつながりをほのめかす他の情報として、ダイの大冒険 公式パーフェクトガイドブック(古い方)に、以下のものがあります。
・・・しかし魔界から地上に抜ける出入口はどこにあるのだろうか?一説には南海のある島であるとも言われているが・・・・・・!?
引用元:ダイの大冒険 公式パーフェクトガイドブック p.136
南海のある島といったらデルムリン島でしょうか。ほかにはバランがヴェルザーと戦っていたのが魔界の近く(ヴェルザーの戦線基地のようなところ)とされており、地上側ではアルキード岬の近くではないかと思われます。
まとめてみると地上と魔界がつながっている可能性があるのは、少なくとも以下の3つがあります。
- 破邪の洞窟
- 南海のある島(デルムリン島?)
- アルキード岬の近く?
今回のアニメ63話での「魔界につながっているかもしれない」情報、アバンの記録である150階よりも下の破邪の洞窟の世界が、ゲームや続編などで描かれる伏線だと嬉しいですね・・!
ポップの苦悩に対するマトリフの言葉がとても良かった
前回の第62話に引き続きポップの苦悩がツラい回でした。
アニメオリジナルでポップが自分にベタンをするシーンもあり、「どんなに体を痛めつけても」という文字どおりでした。
ポップのアバンのしるしに雨が「ポッ」と落ちてくるシーン、原作で印象深かったコマとして記憶に残っています。
一方でマトリフとポップの会話のシーン、アニメで声が入ることによって素晴らしいものになっていました。
とくにアニメで聞けてよかったセリフは以下です。
おまえがすべてにめぐまれたヤツならここまでにゃあなれなかった・・・!弱っちい武器屋の息子だからこそ だれよりもアバンにあこがれ苦闘の道も歯をくいしばってこれたんだ!!
引用元:ダイの大冒険 第63話「聖なる継承」
このセリフ、少し前にポップがダイにかけた「おれにとってダイはダイだ」という言葉に似ているようにも思えます。
この時点だとまったく想像できませんが、のちにポップが壁を越えた際に大魔導士として覚醒することをマトリフは見抜いていたようにも思え、改めて伏線のスゴさを感じます。
ダイとノヴァの特訓で「あの必殺技」のタイミングの難しさが協調
ダイとノヴァの特訓において、のちのアバンストラッシュX(クロス)の伏線になる描写、アニメでも見事に描かれていました。
ノヴァが全開オーラブレードでダイのアバンストラッシュXを受けた後の、以下の描写です。
- ノヴァの真後ろの木はハの字に斬れている
- ノヴァの右の木はナナメに斬れている
- ノヴァの左の木は逆のナナメに斬れている
この描写、はじめに見たときは意味がわからなかったものの、のちのハドラー戦でアバンストラッシュXが説明された後にみると「ああ!」となる見事な伏線だと思います。
また原作だとダイがノヴァにアバンストラッシュXを試すのは1回でしたが、アニメではノヴァとさらにタイミングを合わせるための特訓を続ける描写がありました。
アニメオリジナルのダイの以下のセリフで、アバンストラッシュXのタイミングの難しさが表現されています。
でも、まだタイミングがいまいちだ
引用元:ダイの大冒険」第63話「聖なる継承」
ヒュンケルさえもタイミングが難しすぎてできないとされるアバンストラッシュX、ダイも特訓によってタイミングをつかんでこの後のハドラー戦で披露することが想定されます。
しかし首をすっ飛ばされそうになったのに特訓を続けようというノヴァ、ダイとはじめに会ったときから考えると信じられないぐらいイイ奴になっていますね・・笑。
おわりに
第63話「聖なる継承」の感想をまとめます。
- 破邪の洞窟が魔界とつながっている可能性を示すアニメオリジナルのセリフ
- ポップの苦悩に対するマトリフの言葉がとても良かった
- ダイとノヴァの特訓で「あの必殺技」のタイミングの難しさが協調
次の第64話は「決戦前夜」です。ポップとマァムの会話がどうなるのかや獣王遊撃隊の特訓シーンなど、楽しみが盛りだくさんです。
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。