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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第70話「勝利か消滅か」を視聴しました。
前半パートの戦いと後半パートの会話、どちらも待ち望んだもので感無量です。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第70話「勝利か消滅か」の感想
第70話「勝利か消滅か」の感想をまとめます。
- メドローアに関する伏線や原作との違いがたくさん追加
- ポップ対シグマ戦の「対話」と、はじめて大魔導士を名乗るシーンに感動
- ポップとマァムの会話シーンで追加されたものが意味するところは?
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
メドローアに関する伏線や原作との違いがたくさん追加
今回の70話も伏線や原作との違いがたくさん見られました。
とくにメドローアに関するものだけでも以下の違いがあり、ストーリーがより際立っていたと感じます。
- ポップ vs シグマ戦でポップが最初に使った呪文はベギラマ
- シグマのセリフが「燃え尽きる」ではなく「消滅する」に変化
- 地上のクロコダインとノヴァがメドローアを観測
1つ目のポップ vs シグマ戦でポップが最初に使った呪文は、原作では「ドオオォン」という音のみでした。
この呪文が明らかになったことで、ポップが最後の切り札として見せた「魔法力を調節してメドローアに見せたベギラマ」の伏線になっていました。
2つ目のシグマのセリフの変化は、以下の点から「消滅する」という表現がよりふさわしいと感じます。
- タイトル「勝利か消滅か」にかかっている
- メドローアは漢字だと極大消滅呪文
アニメではポップの最初のメドローアがニセモノであることに、シグマより早くマァムが気づいたことがよりクリアに描かれていました。
シグマがメドローアを実際に見たのはサババ戦での1回だけだと思われますが、このときシグマはブロックによって土中に埋められています。
対してマァムはバーン戦などでもメドローアを見ており、シグマよりも早く違いに気づくのは、さすが近くにいる仲間といったところです。
3つ目のクロコダインとノヴァの登場は、以下の点で重要な意味を持っていると思います。
- 地上からでも見えるくらいというメドローアの威力
- シグマがポップにシャハルの鏡を譲るシーンを違和感なく隠す
ところでこのシーン、「ダイ好きTV#61」で梶裕貴さんと前野智昭さんが「クロコダインが唸れ轟火よ!でシグマを倒したように見える」と言っていて笑えました。
しかし以下のセリフとともに炎の中から出てくるポップ、メチャクチャかっこよかったですね。
・・・化かしあいは・・・おれの勝ちだっ!!!
引用元:ダイの大冒険 第70話「勝利か消滅か」
ニセモノと本物のメドローアの違いも、ベギラマの炎とメドローアの閃光がアニメーションでよりリアルに描かれていたのが嬉しいです。
ポップ対シグマ戦の「対話」と、はじめて大魔導士を名乗るシーンに感動
バーンパレスでのポップ対シグマ戦は戦闘シーンが素晴らしいのはもちろんのこと、「対話」にとくに力が入っている戦いでもあります。
ポップに対して決して油断せず戦い言葉を交わすシグマの性格は、まさに以前とは違うハドラーから生み出されたキャラだということを感じさせました。
また以下のセリフをシグマ役の小林親弘さんの声で聞くことができました。
・・・魂には肉体以上の強さを与える力がある・・・私も そう信じているよ
引用元:ダイの大冒険 第70話「勝利か消滅か」
魂より力を信じるバーンとは対比的にハドラーやシグマなどの考えが描かれており、同じ(元)魔王軍とはいえ様々な信念があることが伺えます。
そしてポップがはじめて大魔導士を名乗るシーンが、アニメとセリフ付きで描かれたところにはやはり感動しました。
これまでも原作のほか、以下のようなグッズでは「大魔導士ポップ」という肩書きが使われています。
- 公式パーフェクトガイドブック
- カードダス「LIMITED 3000 SET」の「No.2 ポップ」
- オフィシャルファンブック(2021)
公式パーフェクトガイドブックのポップのページには、「以前は魔法使い」という説明書きがあります。
アニメでマトリフとの回想とともに、ポップの肩書きが変わる瞬間を見られる日が来るとは・・という感じです。
ポップとマァムの会話シーンで追加されたものが意味するところは?
戦闘が熱かった前半パートとはうって変わって、後半パートはほぼポップとマァムの会話でした。
ポップがマァムに改めて想いを告げるシーンは、原作でも 2 人の表情がとくに豊かに描かれていたように感じます。
アニメでも赤くなるマァムの顔や、「手のかかる弟」と言われたポップの表情が絶妙でした。
また以下のポップの心のセリフのシーン、原作では空が描かれていました。
・・・本当に良かった・・・!!
引用元:ダイの大冒険 第70話「勝利か消滅か」
アニメでも空が描かれていたのは同じでしたが、雲がよりリアルに描かれて、さらに太陽が追加されているという違いがありました。
新アニメではギャグ表現が抑えめですが、最後のポップの冗談にマァムがブチギレるシーンがギャグ調で描かれていたのも良かったです。
ポップのセリフを借りると、第70話のまとめは以下のとおりです。
(ポップとマァムの声優が豊永利行さんと小松未可子さんで)・・・本当に良かった・・・!!
おわりに
第70話「勝利か消滅か」の感想をまとめます。
- メドローアに関する伏線や原作との違いがたくさん追加
- ポップ対シグマ戦の「対話」と、はじめて大魔導士を名乗るシーンに感動
- ポップとマァムの会話シーンで追加されたものが意味するところは?
次の第71話は「真竜の闘い」です。予告編ではやや前傾姿勢になるダイを見ることができ、「あの技」が出るのか気になって仕方ありません!
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。