【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第71話「真竜の闘い」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第71話「真竜の闘い」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第71話「真竜の闘い」を視聴しました。

サブタイトルにふさわしいダイとハドラーの戦いだけでなく、アニメでの新しい要素も楽しめました。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第71話「真竜の闘い」の感想

第71話「真竜の闘い」の感想をまとめます。

  • 冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクスの鳴き声・キルバーンの新セリフが初公開
  • アバンストラッシュXと、ダイが背負うものの描写が最高
  • ポップがメドローアをやめるシーンがやはり良い

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクスの鳴き声・キルバーンの新セリフが初公開

バーンによる「真竜の闘い」の解説の回想の中で、冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクスの鳴き声が初公開されました。

ヴェルザーの鳴き声は「ギャァァ~」、ボリクスは「ウォォ~」のような感じに聞こえましたが、ダイ好きTV#62で公開された台本によると、ヴェルザーの鳴き声は以下とのこと。

ヴァルアア~

ヒュンケル役の梶裕貴さんによると声は人間の声優さんによるもので、その後で加工されているとのことです。

また雷竜ボリクスの声優さん「相馬康一」さんであることがエンディングで明らかになりました。

冥竜ヴェルザーの声優さんはまだ公開されませんでしたが、前野智昭さんによると「素晴らしい方」が演じられているそうなので、明らかになるのが楽しみです。

またバーンによる「真竜の闘い」の解説の際に、キルバーンの以下のセリフが新しく追加されていました。

バーン「これはまさに魔界に名高い”真竜の闘い”の再来だ」
キルバーン「興味深い話ですね」

引用元:ダイの大冒険 第71話「真竜の闘い」

ご存じのとおり、キルバーン(ピロロ)の真の主はヴェルザーです。

短いものの「興味深い話ですね」というセリフは、バーンに「真竜の闘い」について聞かされる際に、キルバーンの心情が以下のどちらだったとしても通じるセリフに感じました。

  • ヴェルザーから聞かされていて実は既に知っているので、バーンに話を合わせているだけ
  • ヴェルザーから聞かされていない・もしくはすべては知らないので本当に興味深い

本当のところはわかりませんが、私はキルバーンは「真竜の闘い」のことを実は知っていたのではないかと思います。

ヴェルザーは「欲が深い」とされているため、キルバーンにも「真竜の闘い」で勝ったことを自慢げに語っていたと想像できるからです。

アバンストラッシュXと、ダイが背負うものの描写が最高

後半パートではついにアバンストラッシュX(クロス)をアニメーションで見ることができました。

やや前かがみの姿勢からはじまるアバンストラッシュA(アロー)を放った後にスローモーションになり、次のB(ブレイク)をチャージするようなモーションも見られました。

A(アロー)が速いスピードのため追いつくのが難しく見えますが、ダイが地面を蹴って一瞬で追いつく様子がたまりませんでした。

ハドラーの体に「X」が大きく刻まれて画面いっぱいにダイ vs ハドラーが描かれるカット、クロスの破壊力がよりいっそう伝わってきました。

また「ダイ好きTV#62」の三条先生への質問コーナーで、「アローとブレイクは最初から意識していたの?」という素晴らしい質問が紹介されていました。

三条陸先生による回答は以下のとおりでした。

  • ブレイクタイプはクロコダイン戦の盛り上げ演出としてはじめて登場
  • それまでは前方の相手に光の剣撃を飛ばす技
  • アローとブレイクはX(クロス)を考えているときにはじめて命名

場面によって使い分けられてはいたものの、アローとブレイクの命名は最初からではなかったそうです。

ハドラー&アバンストラッシュ&「X」からまず思い浮かぶのは、デルムリン島のハドラー戦(第5話「アバンのしるし」)でアバンによるアバンストラッシュの傷の上からダイのアバンストラッシュの傷が「X」として刻まれるところです。

バーンパレスでのハドラー戦では、ダイが一人で2つのアバンストラッシュを使うことにより、アバンと共同での「X」が再現されているように思いました。

くしくも最初と最後のハドラー戦でともに「X」が印象的に使われるところには、スゴさを感じずにはいられません。

またダイが背負うものとして背景にバラン・アバン・ブラスが描かれるシーン、アニメでより鮮やかに描かれていました。

ハドラーの背後にハドラー親衛騎団が描かれる図との対比、何度見ても素晴らしいです。

ポップがメドローアをやめるシーンがやはり良い

アバンストラッシュXが放たれる前に戻りますが、ポップがダイに加勢しようとメドローアを作ろうとするものの、レオナの制止でやめるシーンがよかったです。

ポップはダイを「あいつは甘い」と言い、レオナがその「甘さ」をダイの魅力と説く流れは、さすがレオナといった感じです。

ダイの魂の力については原作やアニメではレオナにより「純粋」という言葉が使われており、1995年に発売された公式パーフェクトガイドブックでは、「純真」と書かれていました。

その魂の力は”純真”。他人を差別しない

ダイの心情を汲んであげたいレオナやヒュンケル、ダイを助けたいポップ、どちらの気持ちも正しいと思います。

ポップがメドローアを止めるところは以下の理由から個人的に好きなシーンですが、アニメでより魅力的に感じました。

  • 他人を差別しないというダイの純真さ・甘さがポップにも刺さったことを感じられる
  • ポップがダイのことを甘いと言えるまでに成長したことを感じられる

ポップの成長度といえば、過去のポップはハドラーから「未熟者」や「鼻タレ小僧」など散々な言われようでした。

しかし今後のアニメでのポップとハドラーのやりとり・展開を引き立たせる伏線でもあると感じます。

おわりに

第71話「真竜の闘い」の感想をまとめます。

  • 冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクスの鳴き声・キルバーンの新セリフが初公開
  • アバンストラッシュXと、ダイが背負うものの描写が最高
  • ポップがメドローアをやめるシーンがやはり良い

次の第72話は「最後の一太刀」です。早くも予告編の作画からダイとハドラー両者にかなりの気合を感じ、楽しみで仕方ありません。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。