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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第74話「大勇者の復活」を視聴しました。
感動シーンの回でありつつ、原作を読んでいる人だからこそ気づく絶妙なネタバレ要素が楽しめる回でもありました。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第74話「大勇者の復活」の感想
第74話「大勇者の復活」の感想をまとめます。
- アバンとの再会、とくにポップとヒュンケルの表情が良かった
- アバンの謙虚さとキルバーンへの怒りのギャップが素晴らしい
- うっかり出てしまったと思われる、ピロロのセリフ(ネタバレ)
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
アバンとの再会シーン、とくにポップとヒュンケルの表情が良かった
アバンが本物だとわかったあと、ダイ・ポップ・マァム・ゴメちゃんが駆け寄って絵のようになったシーンが最高でした。
どのキャラの表情もよかったものの、とくにポップとヒュンケルの表情が良かったです。
アニメオリジナルで追加されていた以下のシーンは、デルムリン島でアバンが亡くなった(と思われた)ときにポップが泣いていたシーンを思い出させてウルっときました。
アバン「だー!私の一張羅がー」
ポップ「そんなこと言ったってよぉ、先生!今は引っ付きてぇんだよぉ!」引用元:ダイの大冒険 第74話「大勇者の復活」
そしてやはりヒュンケルです。
最初は涙を流していることが少し分かる程度でしたが、涙が地面に落ちる描写やナナメ前からのカットもあり、まさに「涙があふれている」状態でした。
以下の過去シーンが挿入されていたことも、「顔向けができない」をより強調する要素になっており素晴らしかったです。
- 幼少時代にアバンにブラッディスクライドを仕掛けるシーン
- 魔王軍としてダイたちに立ちはだかるシーン
なお「ダイ好きTV#65」でクロコダイン役の前野智昭さんが語られていましたが、「顔向けができない」シーンに以下の違いがありました。
- 原作だと左ナナメ前からのカット
- アニメだと右ナナメ前からのカット
正直なところ言われてみるまで気づかず、前野さんが細かい違いに気づきすぎていることから思わず笑ってしまいました。
アバンの謙虚さとキルバーンへの怒りのギャップが素晴らしい
アバンがダイたちを先に行かせたシーン、原作をはじめて読んだ当初は、なぜダイたちと全員でキルバーンと戦わないんだろうという疑問がありました。
しかし原作を何度も見て、さらにアニメを見たあとだと以下の理由からあえて一人で戦ったのだと想像します。
- キルバーンを抑え込める自信があった
- ハドラーに礼儀を欠いたキルバーンを一人で相手したかった
- ダイたちに力を見せびらかしたくなかった
このシーンのキルバーンに対するアバンのセリフはどれも子気味の良いものですが、とくにシビれたのは以下です。
自らの手を汚さず、敵が 死の罠にはまってもがき苦しんでいるところを見て喜ぶとは、残酷にも劣る、残忍!!
引用元:ダイの大冒険 第74話「大勇者の復活」
アニメだととくに最後の「残忍!!」が強調されており、珍しくアバンが怒りを露わにしていることが伺えました。
またダイたちにリリルーラで追いついたあとに登場したアバンの新ネタ、「抜き足差し足アバン足」がお口直しになっているのも見事でした。
ところでアニメで見るピロロ、キルバーンの仮面が割られたときの慌てっぷりが普通ではなかったうえ、1つうっかり口走ってしまったと思われるセリフがありました。
うっかり出てしまったと思われる、ピロロのセリフ(ネタバレ)
原作になかったピロロのセリフで、うっかり口に出てしまったことが伺える興味深いものがありました。
アバンとのやりとりの中で、キルバーンがゴールドフェザーで動けなくなったときの以下のセリフです。
ピロロ「動かなーいっ!」
引用元:ダイの大冒険 第74話「大勇者の復活」
このあとにキルバーンの以下のセリフにつながります。こちらは原作にもありました。
キルバーン「なっ・・・なぜだっ!!?う・・・腕が・・・いや 半身が動かない・・・!!」
引用元:ダイの大冒険 第74話「大勇者の復活」
たとえばピロロのセリフが「どうしたんだよキルバーン」等であればまだわかるものの、ピロロがキルバーンより先に「動かない」と言っています。
これは以下の点から違和感があるセリフです。
- キルバーンがアバンに攻撃できない理由が、本当に「動けない」からなのか他の人にはわからないはず
- 「動かない」というセリフは、人ではなくモノに対する言い方に聞こえる
一方で原作の最後で明かされる衝撃の事実である「キルバーンが操り人形」であることをふまえると、以下のとおり辻褄が合います。
- ピロロがキルバーンを操っているので、本当に「動けない」ことがピロロにもわかる
- 操っている人形が動かないので、「動かない」というセリフも自然
以上のことからピロロの「動かない」というセリフは、ピロロが腹話術に切り替える前に驚きのあまりうっかり発してしまった一言だと感じました。
アニメから見始めた人には単なる一コマのセリフであるものの、原作派にはさらなる意味を想像させる一言、ファンにはたまりませんね。
おわりに
第74話「大勇者の復活」の感想をまとめます。
- アバンとの再会、とくにポップとヒュンケルの表情が良かった
- アバンの謙虚さとキルバーンへの怒りのギャップが素晴らしい
- うっかり出てしまったと思われる、ピロロのセリフ(ネタバレ)
次の第75話は「破邪の秘法」です。ヒュンケルがアバンに再び反抗する絶妙なラストだったことや、予告編で見られた破邪の洞窟の中の様子など、気になる要素ばかりで楽しみです。
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。