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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第75話「破邪の秘法」を視聴しました。
アバンがハドラーに敗れた後の描写の追加や、珍しくバーンが激高するシーンが印象的な回でした。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第75話「破邪の秘法」の感想
第75話「破邪の秘法」の感想をまとめます。
- バーンの「たわけ」とそのあとのアニオリ描写がすごい
- アバンのデルムリン島からの移動や破邪の洞窟での描写が追加
- アバンの破邪の秘法と、ヒュンケルのサムズアップがかっこいい
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
バーンの「たわけ」とそのあとのアニオリ描写がすごい
前半パートでテレパシー的なものでバーンがミストバーンを呼び戻すシーンがありました。
この際にミストバーンがバーンに以下のように意見したあとのバーンの「たわけ!」というセリフが、思わずビクッとするような迫力でした。
バーン様をおびやかすほどの力を持っているとは思えませんが・・・
引用元:ダイの大冒険 第75話「破邪の秘法」
原作でのバーンは目が黒塗りされつつ「・・・・・・たわけ・・・!」というセリフで静かに威圧するような印象でした。
一方でアニメではこのセリフの後、バーンの迫力によってワインボトルが砕け散る演出も加わっており、ギャップと怖さに衝撃を受けました。
ミストバーンといえばバーンに最も近い側近かつ信頼も厚く、かわいがられているイメージです。
「力こそがすべてを司る真理」と言っていたバーンが、まさかアバンをそこまで気にするとは・・というミストバーンの意外性も強調されていると感じました。
ところでワインボトルを割った後、ワインのしずくにバーンの片目だけががうつる描写がありました。
この描写、鎧武装(アーマード)フレイザードがダイに倒されたあと、最後に目だけになったシーンをなんとなく思い出しました。
アバンのデルムリン島からの移動や破邪の洞窟での描写が追加
アバンがデルムリン島でハドラーに敗れた後や、そのあとの破邪の洞窟での描写がアニメで新たに追加されていました。
例として以下のような描写でアバンのこれまでが新たに明らかになりました。
- ダイとポップの船出の上空をルーラで飛んでいた
- 破邪の洞窟でゴーレムやギガンテスと戦闘
- 破邪の洞窟の深層と思われる階の一部
ほかにもアバンが破邪の洞窟に入るとき、大きなバックパックとシートを背にしたシーンが追加されていました。
原作とアニメ共通で、低層階と深層階でアバンの装備に以下の細かな違いがあるのが興味深かったです。
- 低層階:大きなバックパックと丸めたシート
- 深層階:ショルダーバッグ
洞窟に入るときや低層階ではバックパックに数々の回復道具や食料があったものの、低層階ではそれらが底をつきかけ、軽装のショルダーバッグに変えたものと思われます。
ところでアバンが破邪の洞窟に持って行ったシート、アニメで色が白だったことがわかりました。
この後のストーリーにてバーンパレスの中で休憩するときに出てくるピクニックシート、予告編では緑色に見えたので、アバンが常に愛用しているものというわけではなさそうです(笑)。
アバンの破邪の秘法と、ヒュンケルのサムズアップがかっこいい
アバンが破邪の秘法を使うシーン、アニメーション付きで改めて見るとやはりカッコよかったです。
アバンが自分の力を他の人に見せる珍しいシーンであり、まさに「私にしかできない新能力」であることが伺えました。
ポップをダイヤのナインのトラップから救ったときと同様、アニメオリジナルの魔法陣の形状が描かれていく様子、絵になります。
少し戻ってヒュンケルのもとにモンスターたちが集結するシーン、ヒュンケルが後ろ向きに見せるポーズが以下のように変わっていました。
- 原作:ピース(Vサイン)
- アニメ:親指を立てる(サムズアップ)
Wikipediaを見る限り、Vサインには「勝利 (victory)」の意味だけでなく、以下のような使われ方もあるとのこと。
イギリスや、それと文化的なつながりの深い地域の人々の間では、手のひらを自分の方に向ける形でこのサインを示し、相手への敵対、挑発のジェスチャーとする。
引用元:Vサイン – Wikipedia
アニメでの変更の意図はこれを回避するためのものなのか、現代風の「いいね」に合わせたものなのか定かではありません。
追記:ダイの大冒険 アニメプロデューサーの内藤圭祐氏より、一部海外での表現に配慮してのサムズアップへの変更だったことが Twitter で明らかにされました。
不器用でクールなヒュンケルが示したちょっと遠慮がちな裏ピース。モンスターの大群を前に、覚悟と思いやりに溢れた行動なんだよなと彼の胸中を想像すると切なくなります。ただ、一部海外で裏ピースは良くない表現に受け取られてしまう為、今回アニメではサムズアップに変更させて頂きました。
— 内藤圭祐|KEISUKE NAITO (@minerogenesis) April 30, 2022
しかしヒュンケルのサムズアップには、ダイやアバンたちに向ける覚悟やかっこよさを感じました。
おわりに
第75話「破邪の秘法」の感想をまとめます。
- バーンの「たわけ」とそのあとのアニオリ描写がすごい
- アバンのデルムリン島からの移動や破邪の洞窟での描写が追加
- アバンの破邪の秘法と、ヒュンケルのサムズアップがかっこいい
次の第76話は「正義の快進撃」です。久しぶりに地上でのノヴァやチウたち(あとザボエラも)の活躍も観られそうで楽しみです!
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。