【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第83話「バランの遺言」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第83話「バランの遺言」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第83話「バランの遺言」を視聴しました。

バランからラーハルトへの手紙、その内容と朗読の温かさが素晴らしい回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第83話「バランの遺言」の感想

第83話「バランの遺言」の感想をまとめます。

  • ラーハルトへのバランの手紙シーンと、ダイとラーハルトの対比が興味深い
  • ダイが天魔の塔へ進むシーンのアニオリ演出が熱い
  • 大人になってわかるバーンの余裕

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

ラーハルトへのバランの手紙シーンと、ダイとラーハルトの対比が興味深い

サブタイトル「バランの遺言」のとおり、ラーハルトへのバランの手紙シーンをついに見ることができました。

「ラーハルトよ」からはじまる手紙の後半の部分は、バラン役の速水奨さんによる重厚かつ温かい朗読だったのが素晴らしかったです。

第59話「生存者たち」でもマザードラゴンと対話するバランの声には安心感がありましたが、手紙となると

この手紙でバランが素晴らしいと思うのは、以下のポイントです。

  • ラーハルトが人間嫌いなのを理解している
  • ダイに従うかの判断はラーハルト自身に委ねている

仮に「ダイに従え」とだけ書いてあったとしても、ラーハルトの性格的にその通りにしたと思われます。

しかし上記のようにバランがラーハルトを理解し信頼していることがわかる文章によって、最後の「もう一人の息子」がこれ以上なく引き立っていると感じます。

なおラーハルトがバランからの手紙を読むシーンで、以下のような過去シーンが追加されていました。

  • 幼少時代のラーハルトとバランの稽古
  • ガケからの景色(ラーハルトがバランの背中を見つめる)

バランの背中といえば、第52話「父子竜出陣」で死の大地に乗り込む直前、ダイとバランがお互いに背中を合わせて会話するシーンが印象的です。

これに対してもう一人の息子であるラーハルトは、ずっとバランの背中を見て育ってきたという対比ができるのも興味深いです。

ダイが天魔の塔へ進むシーンのアニオリ演出が熱い

天魔の塔へつながる通路を進むシーンで、ダイのために戦ってくれた・戦ってくれているメンバーを回想するシーンがありました。

このシーン、原作ではバーンパレス(と異空間)にいるポップやアバンなどのメンバーのみが描かれていましたが、アニメオリジナルで地上にいる以下のメンバーも描かれていました。

  • バダック
  • メルル
  • ノヴァ
  • ロン・ベルク
  • フローラ

以下のダイのセリフにあるとおり、ミナカトールを支えたメルルやザボエラ撃破のために力を尽くしたロン・ベルクやノヴァも入っていたのが嬉しいです。

みんながっ・・・!一人一人傷つき・・!!体をはって・・・!!!残してくれたこのおれの力を・・・!!
そのすべてをっ・・・!!!今こそたたきつけてやる!!大魔王バーンにっ!!!

引用元:ダイの大冒険 第83話「バランの遺言」

そして何より熱かったのは、この「みんな」のメンバーのなかに「ハドラー」も描かれていたことです。

第73話「炎の中の希望」でもポップがハドラーを「最後の瞬間、まぎれもない仲間だった」と言うシーンがありました。

今回の第83話のダイの回想にハドラーが出てきたことで、ダイもまたハドラーを仲間だったと思っていることがわかりました。

なお原作をご覧のあなたはご存じのとおり、ハドラーはのちのアバン vs キルバーンの決着を左右する要素になるキャラでもあります。

ダイの回想にハドラーが登場したのは、今後のアバン vs キルバーン戦のアニメでの展開も期待させる粋な演出でした。

大人になってわかるバーンの余裕

大人になって改めて見ることで、バーンがとんでもない余裕をかましていることがわかります。

それはダイが天魔の塔にたどり着いた際の、バーンの以下のセリフからです。

早く上がってこいダイ
丁度酒も切れたところだ・・・!

引用元:ダイの大冒険 第83話「バランの遺言」

何気ない一言ですが、「最終決戦に臨もうという直前まで酒を飲んでいる」ヤバい奴ということが分かります。

しかも第75話「破邪の秘法」でミストバーンに怒った際、バーンはワインボトルを1本落として割っているので、それがなかったらまだ酒が続いていた可能性すらあります。

大人になって酒を経験すると、(個人差はあるものの)酒を飲んだ状態で大事な作業をするのはかなり難しいことがわかります。

それを考えると、バーンがダイに対してとんでもない余裕をかましていることが伝わってきます。

なおバーンが決戦前に酒を飲んでいる理由として、以下のパターンも考えられます。

  • 単に酒に強いので影響なし
  • お酒を飲んで緊張を解こうとしている

ろれつも回っているので実際は何の影響もないのだと思いますが、実は緊張していて酒を入れていたとしたらちょっと面白いです。

おわりに

第83話「バランの遺言」の感想をまとめます。

  • ラーハルトへのバランの手紙シーンと、ダイとラーハルトの対比が興味深い
  • ダイが天魔の塔へ進むシーンのアニオリ演出が熱い
  • 大人になってわかるバーンの余裕

次の第84話は「起て、宿命の騎士」です。予告編でゴロアの重力波に逆らうダイの作画が既に半端なく、早くもバトルへの期待が高まります。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。