【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第89話「凍れる時間の秘宝」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第89話「凍れる時間の秘宝」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第89話「凍れる時間の秘宝」を視聴しました。

17年前のアバンたちやハドラー、それに対応するような現代のポップたちとミストバーン戦の対応が熱い回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第89話「凍れる時間の秘宝」の感想

第89話「凍れる時間の秘宝」の感想をまとめます。

  • テンパりながらも立ち直るポップがかっこいい
  • 17年前のアバン・マトリフたちや、ハドラーが引き連れてきたモンスターに変化が
  • 土竜昇破拳やミストバーンがメドローアを跳ね返す音に注目

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

テンパりながらも立ち直るポップがかっこいい

メドローアの期待が集中してプレッシャーを感じてしまいながらも、すぐに立て直すポップがかっこいい回でした。

前半パートはじめのほうで両手でヒャドを出してしまうシーンでは久しぶりに鼻水が見られ、マァムのツッコミも絶妙でした。

緊張したり注目されていたりすると、普段はできることが急に「どうやってたっけ」となりがちですが、ここまで来たポップにもそんな人間らしさが残っているのに妙に親近感を覚えます。

これまでのストーリーではポップをはげましたり激励するのは、仲間であるダイ・マァム・ヒュンケル・クロコダインなどのシーンが多かった印象です。

一方で今回のミストバーン戦では、ブロキーナ老師が過去のアバンたちのストーリーを語ることでポップが勇気をもらう、これまでになかったパターンでした。

ポップとブロキーナ老師は直接の師弟関係ではないものの、あのアバンやマトリフと過去に仲間だったという事実が、さらに仲間感を強めたことは間違いありません。

また仮にアバンがこのときのミストバーン戦にいたとしても、謙虚なアバンの言葉では凍れる時間の秘宝のストーリーがまた違った形でポップに伝わる可能性もあります。

ここで昔話を語りポップにやる気を与える役割が、ブロキーナ老師で本当によかったと改めて思えました。

昔話を語る役はマトリフもありえたかもしれませんが、後にピラァに駆けつけるという重要な役割があるので無理そうです。

ミストバーンがブロキーナ老師を盾にするシーンでは、ポップが「わかってますよ 老師」とマトリフゆずりのクールさを忘れていないのもエモいです。

17年前のアバン・マトリフたちや、ハドラーが引き連れてきたモンスターに変化が

17年前の回想シーンで、アバンとロカの会話やハドラーが引き連れてきたモンスターに変化がありました。

まずアバンが凍れる時間の秘宝を見つけてきた会話のなかで、原作ではロカがアバンを褒める発言は以下のとおりでした。

よぉしっ!!! さすが学者の家系!!

引用元:ダイの大冒険 文庫版 第20巻 p.182

一方でアニメでは「よぉしっ!!! さすが頭脳派の勇者!!」という内容に変わっていました。

セリフが変更になった理由として考えられることの1つには、単になんでもこなすアバンの特徴を表す というものがあります。

もう少し深い意味があるとすれば、アバンの家系が必ずしもアバンの能力に関係しているとは限らないために変更された、等でしょうか。

またハドラーが引き連れてきたモンスターにもやや変化がありました。キメラやゴーレムなどはそのままでしたが、原作とアニメで変わっていたモンスターは以下のとおりです。

原作 アニメ
パピラス(メイジバピラス?) ひくいどり
キラータイガー(サーベルウルフ?) キラーパンサー
ミイラおとこ(マミー?) ギカンテス
フレイム(ブリザード?) ピッキー

とくにキラーパンサーは戦闘がはじまった直後にマトリフのベギラマを食らう見せ場までありました。

ほかにはマトリフがバギクロスを使い「大魔導士」であることを改めて思い出させるシーンや、ブロキーナ老師がハドラーのイオラをかわすシーンなど、嬉しい追加がいっぱいでした。

土竜昇破拳やミストバーンがメドローアを跳ね返す音に注目

アニメならではの演出としてアニメーションそのものはもちろんですが、今回はかなり「音」が楽しみな回でもありました。

まずは残念ながら不発に終わったビースト君(ブロキーナ老師)の土竜昇破拳です。原作では「パン!」という音とともにミストバーンの下の地面が少し割れる演出でした。

アニメでは「ピシャッ」のような何かにヒビが入ったような小さめのボリュームの音で、絶妙でした。

画面の右側でしゃがみこんでいるビースト君に、かわいさと哀愁が漂っていたのも味わい深いです。

次はなんといってもミストバーンがメドローアを跳ね返す音です。原作では1ページのほとんどを使ったコマにデカデカと「ガ ン」と表された効果音でした。

アニメでは「ゴォォッ」のような音の右手でのフェニックスウイングのあと、3つのアングルから大砲のような「ボゴォン!」という音で表されていました。

まさに極大消滅呪文を跳ね返す音、という絶妙な演出でしたが、以下からメドローアやミストバーンのヤバさが感じ取れました。

  • 無表情かつ右手を少し動かしただけで跳ね返してしまうミストバーン
  • バーンパレスの4重ほどの壁を吹き飛ばしたメドローア

ポップがメドローアを放った後に少しだけアングルが回転したり、メドローアの光の矢をルーラで追い越す演出にも興奮しました。

なおポップのメドローアがミストバーンに当たることを確信したヒュンケル・クロコダインのセリフに若干の変更がありました。

とくにクロコダインのセリフはシンプルな「勝ったぞ!!」になっており、フラグ感がとんでもなく高まっていて思わずニヤリとしてしまいました。

おわりに

第89話「凍れる時間の秘宝」の感想をまとめます。

  • テンパりながらも立ち直るポップがかっこいい
  • 17年前のアバン・マトリフたちや、ハドラーが引き連れてきたモンスターに変化が
  • 土竜昇破拳やミストバーンがメドローアを跳ね返す音に注目

次の第90話は「影と死神(ミストとキル)」です。予告編でキルバーンが現れてしまったことにより絶望感が漂いますが、展開が楽しみです。