【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第96話「閃光のように」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第96話「閃光のように」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第96話「閃光のように」を視聴しました。

ヴェルザーの声、ポップの回想シーン、ストーリー・演出・音楽などすべてがすばらしい神回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第96話「閃光のように」の感想

第96話「閃光のように」の感想をまとめます。

  • 冥竜ヴェルザーの声は中尾隆聖さんだった
  • ポップとメルルの交信は声に出すタイプ
  • ポップの回想シーンからの流れが素晴らしい

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

冥竜ヴェルザーの声は中尾隆聖さんだった

前半パートで冥竜ヴェルザーがバーンに祝辞を述べるシーンで、ついにヴェルザーが普通の言葉をしゃべりました。

第71話「真竜の闘い」では、以下の台本にある鳴き声だけが披露され、声優さんが誰なのかは明かされていませんでした。

ヴァルアア~

引用元:ダイ好きTV#62

しかし第96話「閃光のように」で普通の喋り声を聞くと間違いなく聞き覚えのある声で、エンディングクレジットで中尾隆聖さんであることが明らかになりました。

ダイの大冒険アニメ公式 Twitter でも以下のとおりヴェルザーのビジュアル・中尾さんの写真とともにキャストが公開されました。

「ダイ好きTV#62」ではヴェルザー役がひたすら秘密にされていましたが、前野智昭さんが「素晴らしい方」が演じられていると語っていました。

今回の第 96 話を見ると、第71話「真竜の闘い」の時点では秘密にされていたのが以下の理由からだったものと思います。

  • ヴェルザーがはじめてしゃべる回
  • まさにアニメ界を代表する「素晴らしい方」

精霊や竜の騎士をいまいましく思って怒るセリフからも、ヴェルザーの「欲深さ」や「せっかち」さを感じました。

ポップとメルルの交信は声に出すタイプ

地上のフローラやメルルたちが無事だったことがわかり、その後のポップとメルルの交信もアニメではじめて見ることができました。

原作でもポップとメルルは実際に声を出して交信していましたが、アニメでも通常の会話のように声を出して交信していました。

ダイとバランは竜の紋章を利用した思念波を使っていましたが、ポップとメルルは違うタイプのテレパシーのようです。

メルルが目を覚まして地上の仲間に危機を伝えた後、どんな流れで避難したのかは謎のままでしたが、以下の流れだと思われます。

  • メルルがフローラに危機を伝える
  • フローラが周囲に避難を命令

おそらくメルル自身が柱が落ちてくる危機を伝えていたら地上の仲間たちは半信半疑だったと思われますが、フローラが避難を命令すればみんなが従うと思われるためです。

もちろん推測にすぎませんが、もしこの流れだったらメルルを信じたフローラはさすがのリーダーシップだと思います。

またバーンのいう「力が正義」とは対照的に、地上を含めたダイたちの仲間が以下のように力以外で対抗しているところも印象的でした。

  • メルルを回復していたエイミ
  • テレパシーでポップとやり取りするメルル
  • 連携して柱を凍らせに行くノヴァやロモス武術大会の面々たち

バーンはアバンの「力を超えた何か」を恐れており、ポップがその後継となっていましたが、地上の力がない仲間たちも活躍できているのが素晴らしいです。

ポップの回想シーンからの流れが素晴らしい

ポップが子供のときを回想するシーンからの流れが素晴らしかったです。

まず回想シーンそのものは美しい色使いで紙芝居のようにコマが流れていく演出で、最初と最後の以下の色の違いが印象に残りました。

  • 夜に死について考えるポップのまわりの暗さ・怖さ
  • ポップがスティーヌに抱きしめられるのシーンの温かさ

なおポップのバンダナの色はもちろん黄色でしたが、パジャマの色は緑だったことがわかりました。緑は子供のころからポップが好きな色だったのかもしれません。

そしてたった一言だけのセリフだったものの、スティーヌ役の小林さやかさんの以下のセリフ、安心感のある最高の表現でした。

人間は誰でもいつかは死ぬ
だから・・・だから・・・みんな一生懸命生きるのよ

引用元:ダイの大冒険 第96話「閃光のように」

死んだ後にどうなるのかは誰もが一度は考えると思われる答えのない問題ですが、「限りがあるから一生懸命生きる」というこのセリフは、死ぬことではなく生きることに集中させてくれる素晴らしい一言です。

また「ダイ好きTV#87」でポップ役の豊永利行さんが、このシーンのことを以下のように語られていたのもとても印象的でした。

  • スティーヌ役の小林さやかさんとは別々の収録だった(当初は一緒にやりたかった)
  • 豊永さんは特別に調整室(監督さんなどが居る部屋)で小林さんのセリフを聞き、泣いてしまった
  • 逆に一緒に収録しなくてよかった(泣いちゃうから)

これを聞いたダイ役の種崎敦美さんが、「子供のころ聞いたことだから、逆に一緒より良かったかもしれないですね」とおっしゃっており、確かにと思いました。

ポップの回想シーンのあとにポップ自身が立ち上がり、それに続きダイが立ち上がるシーンで流れたBGMは「不屈の闘志」でした。

このシーン自体の素晴らしさや「おれを立ち上がらせてくれた奴・・・」「君に出会えてよかった」というダイのセリフ・BGMすべてがマッチしており涙しました。

おわりに

第96話「閃光のように」の感想をまとめます。

  • 冥竜ヴェルザーの声は中尾隆聖さんだった
  • ポップとメルルの交信は声に出すタイプ
  • ポップの回想シーンからの流れが素晴らしい

次の第97話は「神の涙」です。残り 4 話すべてが神回確定ですが、97話はとくにサブタイトルだけでもう涙腺に来ますね・・。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。