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日本の会社から外資系の会社に転職して、早いもので7年以上が経ちました。
仕事上で避けることができない英会話、つい最近になってようやく自信が持ててきました。
英会話に自信が持てるようになるまで、とくに最近の3年間でやったことを備忘録としてまとめます。
筆者について
筆者はビジネスでの英会話の経験が全くない・TOEICの点数もない状態から外資系の会社に転職しました。
2024年現在、仕事で英語を使用してきた年数は以下のとおりです。
- 英語の読み書きが多く、会話はほぼなしの部署:約4年
- 英語の読み書き・会話すべてが頻繁にある部署:約3年
トータルで7年以上が経ちますが、英会話に自信が持てるようになってきたのは、つい最近になってからだと感じます。
とはいえ、ネイティブスピーカー・大学から英語圏の国に留学している人・現在進行形で英語圏の国で生活している人には追いつける気がしません。
自信が持てるまでにやったことを述べる前に、英会話に対しての以前と現在の思いを書きます。
英会話に自信がなかったころと、現在のふるまいの違い
英会話に自信がなかったころは、以下のようなふるまいをしていました。
- 英語でのミーティングや電話をできるだけ断る
- どうしてもミーティングや電話をしないといけない場合、会議室や電話ブースから参加する
- ミーティングが設定されている前日はドキドキして眠れない・当日も緊張で吐きそうになる
以前はなにかと理由をつけて英語でのミーティングや quick call を断ったり、どうしてもやらないといけない場合は電話ブースに逃げ込んでいました。
ヘタクソな英語を周りの人に、とくに日本人の同僚に聞かれたくない・コイツは英語ができない奴だと思われるのが怖かったためです。
逆に英会話に自信が持てるようになった現在のふるまいは以下です。
- 英語でのミーティングや電話に普通に参加できるようになった
- 自分の席からミーティングや電話に参加し、周りに聞かれても気にならなくなった
- ミーティング前日・当日に緊張しなくなった(どちらかといえばめんどくさい気持ちが勝つ)
同僚とチャットやメールで急に「call?」と言われても物怖じしなくなったり、逆にチャットでラチが明かない場合にこちらから quick call を持ちかけるようになりました。
周りの目が気にならなくなったのも大きな違いだと感じます。
英会話に自信が持てるまでにやったことのまとめ
やったことは1つずつ後述していきますが、大まかにまとめると以下です。
- 英語を非日常から日常に変えていく・慣れる
- 他人の会話を真似る(フレーズ・口ぐせ)
- 英語をできるだけ楽しいことと結びつける
- たくさん失敗する・恥をかく
とくに大事だと思うのは、最初と最後です。
それでは英語を非日常から日常に変えていった方法から詳細を記します。
1. 英会話しなければならないチームに移った
一番効いたのは間違いなくこれだと思います。冒頭にも記したとおり、社内異動で英会話を業務で必要とするチームに移りました。
将来のキャリア的なことを考えて希望した異動でしたが、以下の点が英会話の上達や自信を持つために役立ったと感じます。
- いかに自分が英会話を理解できないか・話せないかがわかった
- 英会話が非日常から日常に変わった
- 同僚からフレーズを学ぶ・真似る機会が増えた
移動前の部署でも英語の読み書きは多かったものの、リアルタイムのコミュニケーションではないため翻訳ツールなどを使って時間をかけることができました。
一方で異動後の部署では英会話ができない・ついていけずパフォーマンスが出せないと、最悪クビになる可能性もあります。
ある意味で賭けであり現在進行形で学習が必要ですが、必要に迫られる環境に身を置くことで英会話が非日常から日常に変わったと感じます。
2. 自分が得意なことを話して自信をつけた
転職後もそうでしたが、とくに英会話が必要なチームに移った後は、ほぼ毎日周りと自分の英語レベルの差に絶望していました。
一方で仕事において自分が得意なジャンルであれば、他の話題よりは話しやすく、自分のペースにも持っていきやすいです。
例えば筆者は何か問題が起きたときのトラブルシューティングが得意なので、以下のような場合に少しずつ電話で説明する回数を増やしていきました。
- 相手に電話で説明してほしいと言われた場合
- チャットやメールで説明するとややこしくなりそうな場合
はじめのうちはチャット中に「call?」と言われると心拍数が上がりましたが、「タダで英会話できるチャンス」と考えるようになったのも効果があったかもしれません。
余談ですが何度メールしても返事がない人でも、ミーティングを設定するとひょっこり出てきて10分で話が終わる、といったことが結構あります。
会社や国、個人にもよると思いますが、 テキストよりも音声やカメラありでのコミュニケーションのほうがフレンドリーさを感じる人は一定数いるのかもしれません。
3. バイリンガルの同僚にどうやって英語を勉強したか聞いた
英語が第二言語なのに、私から見てネイティブと同じレベルでコミュニケーションができている同僚は何人もいます。というか私以外の全員です。
なぜそんなにうまく話せるのか、どうやって英語と英会話を勉強したのか聞きました。
具体的な「勉強方法」ではないものの、考え方の面で参考になった話は以下です。
台湾出身・アメリカ留学と就職経験ありの同僚の話
この同僚によると、「アメリカに留学していたからだよ」とのことでした。
当然ながら聞きたかったのはもっと詳しい勉強方法で、こんな抽象的な答えではありません。
ただこの話を聞いた後に海外旅行をしたときに、なぜ同僚がこんな答え方をしたのか分かった気がしました。
留学すると生活のすべてが英語(授業・買い物・食事・遊び)の環境になり、英語に慣れる機会が増える・身に着ける方法を自分なりに考える必然性が出てくる、という意味だと思います。
インド出身・アメリカ在住の同僚の話
この同僚は「英語は子供のころに覚えたので、大人が身に着ける方法とはまた違う」と言っていました。
インドは国内でも複数の言語があり、英語はインド国内でも共通の言語となるそうです。
これも聞いた当時は「大人になってからでは遅いのか」と少しガッカリしましたが、考えてみれば子供のころに日本語を学んだ時は以下のことをしていました。
- 常に日本語を親・友達などとしゃべる
- 周りの人の真似をする
- 教科書の音読
大人になってから英語を学ぶ方が難しいのは実感していますが、真似したり実際に喋るのを繰り返すといった点は、子供が言語を学ぶ方法と共通するのかもしれません。
4. 英語系YouTubeで毎日リスニング・シャドーイング
英会話・英語の学習を発信をしている YouTube チャンネルで毎日最低5分はリスニング・シャドーイングをしていました。これは英会話が必要な部署に移る前からやっていました。
昨今では英語を教える系の YouTuber はごまんといるので好みの問題ですが、筆者がよく見ていたのは「linguamarina」というチャンネルです。
アメリカ在住のロシアの方で、英語を学習する人がハマりがちなポイントや、家庭にあるもの等の日常生活もとにした動画が面白いです。
ただこの方の発音は教科書のようなキレイなアメリカンイングリッシュのため、現実世界で聞くものとは少し違います。他のアクセントや文化を学ぶためアメリカ以外の英語系 YouTube チャンネルも利用しました。
中でもカルチャーショックを受けたのは、オーストラリアのYouTuber「Aussie English」の以下の動画です。
ここまで強いアクセントではないものの、筆者はオーストラリアの同僚と話すときに未だに発音が理解できないことが多々あります。
一方で3年前の2021年に外資系企業に転職してつらかったことの記事で書いたインド英語のアクセントは、インド出身の同僚と話す機会が多いため、だいぶ慣れました。
国の数だけ・・いや人の数だけ違うアクセントがあるといっても過言ではないと思っているため、やはり「慣れる」というのは生涯の学習だと感じます。
5. マイク音質のいいヘッドセットを買った
音質のいいヘッドセットを買ったことも、とくにマイクの音質改善が英会話の自信につながりました。
英会話しなければならないチームに移った当時は、ヘッドセットのマイクが壊れていたため、ノートパソコン付属のマイクを使用してミーティングや電話に参加していました。
しかしあるときミーティングの録画の自分の音声を聞いて、あまりの音質の悪さ・何を言っているのかわからなさに愕然としました。
マイクの音質が悪いと、以下のような負のループに陥ります。
- 音質の悪さ・まわりの雑音のせいで何をいっているのか分かりづらくなる
- 相手に聞き返される可能性が高まる
- 何度も聞き返されると発言に自信がなくなる
この後すぐに自腹で会議用のヘッドセットを購入しました。大げさかもしれませんがマイク入力の録音テストをしたとき、音のクリアさに感動しました。
新しいヘッドセットを使ってはじめてミーティングに参加したとき、「別人かと思った。スタジオみたいなクオリティだよ」と同僚に言われたことは今でもはっきり覚えています。
ヘッドセットのマイクの品質が良いと相手に聞こえる声だけでなく、自分に聞こえる自分の声の音質も良くなるため、発言するときの自信にもつながりました。
6. PC・スマホ・ゲームの言語を英語に変えた
英語の「読み」に関することですが、プライベートでも英語に少しでも慣れるため、パソコン・スマホ・ゲームの言語を英語に変えました。
パソコンやスマホは毎日使うので慣れるのに良さそうなのはもちろんですが、ゲームも意外に効果があったと思っています。
英語というツラく挫折しがちなものを、ゲームという楽しみと結びつけることができるためです。
例として筆者は週末だけですが、フォートナイトというシューティングゲームをプレイしています。
YouTubeに細々とプレイ動画を上げ続けており、2022年8月に投稿を開始した当初(下記の動画)からゲーム内のインターフェース言語は英語にしています。
英語に切り替えた当初は、特にゲーム内クエストで意味が分からない単語ばかりでした。たとえば「Travel in Semis」というクエストの「Semis」という単語です。
しかし以下の画像のようなセミトラクターを意味することがわかったあとは、ゲーム内でのイメージや動作と結びつき、忘れることもありません。
もちろん現実世界で使う機会がなさそうなフレーズもありますが、英語に慣れることを無理なく続けられる方法という意味でゲームは効果的だと思います。
7. YouTube・Twitchで興味のある人やジャンルの動画を見る
英語学習系の YouTube は勉強にはなりますが、「勉強のため」と思うと飽きてしまうのが怖いです。
できるだけ楽しく英語に慣れるため、自分に関係する・興味があるジャンルの動画も見るようにしました。よく見ている・見ていたチャンネルの一部は以下です。
- Evolve Jake(フォートナイトの攻略情報)
- Eva zu Beck(世界中を旅する人)
- ThatWasEpic(ドッキリ)
- Omaash(ポケモンカード開封・レーティング)※更新が止まって寂しいです
また主にゲーム系ですが Twitch で海外のうまいゲームプレイヤーの配信を見るのも、英語を楽しいことと結びつけるうえで有効でした。
最初は何を言っているのか分からなかった配信者も、ずっと見続けていると少しずつわかるようになってくるのも楽しみの一つです。
8. アプリ・Siri・ChatGPTと話した
自転車の本だけ読んでいても自転車に乗れるようにならないのと同様に、英会話に慣れるためには英会話する必要があります。
日本にいながら英会話するため手っ取り早いのはやはりオンライン英会話ですが、以下の理由から長続きはしませんでした。
- そもそも知らない人と話すのが苦手
- オンライン英会話で話題を用意するのが面倒
- 知らない人と当たり障りのない話をしても楽しくない
そこでAIと会話できるアプリや iPhone の Siri、ChatGPT などを活用しました。
英会話が必須の部署に移った最初のうちは「スピークバディ」というアプリを使っていました。
英語アプリのスピークバディの継続が連続100日に。英会話力は上がった気もするし変わってない気もする。 pic.twitter.com/M6HbJdh2ye
— fidn (@lancork) July 23, 2021
2024年現在では ChatGPT で英語の音声コミュニケーションができるようになり、興味があることの質問や相談事など、自分に関係する話題でAIと会話がしやすくなりました。文字を打つより喋った方が早い・ラクなので ChatGPT は頻繁に使っています。
人間と話すのが一番だとは思いますが、AIと会話して練習という選択肢があるのはいい時代です。
9. 恥ずかしい・惨めに見える経験をたくさんした
最後の項目です。とくに仕事上で英会話するうえで、以下のように恥ずかしい・惨めに見える経験をたくさんしました。
- 会議中に英語で言葉が出てこず詰まってしまい、シーンとさせる
- 相手の質問に対し、見当はずれのことを言う
- 言いたいことがあったのに言えずにミーティング終了する
- 海外出張でボロボロに打ちのめされる
できることなら失敗したり恥をかくことなく、英会話の本番であるミーティングや海外旅行中のやりとりでスラスラ話せるまで準備したいものですが、そんなうまい方法はなさそうです。
結局のところ恥ずかしい思いをしたり痛い目を見ることで少しずつ学習するのが、一番の近道なのかもしれません。
おわりに
英会話に自信が持てるまでにやった9つのことから、要点をもう一度まとめます。
- 英語を非日常から日常に変えていく・慣れる
- 他人の会話を真似る(フレーズ・口ぐせ)
- 英語をできるだけ楽しいことと結びつける
- たくさん失敗する・恥をかく
英語・英会話の学習の旅はまだまた終わりが見えませんが、自分に合ったやり方を探していきたいと思います。